攻めやすいところから

昔から仕事はいろんな規模、サイズでまわしているものがあるけれど、どんなサイズであれ、どんな業種であれ、必ず問題が生じて、乗り越えなければならない場面に遭遇するもの。

その目の前のトラブルをどう乗り越えるのか?それを避けて通るもよし、正面からぶつかるもよし、リーダーの人柄や性格、会社や事業部の状況等々によって、さまざまな対処方法があるもので。

 

そうしたトラブルには、トラブルに至る理由、原因が必ずある。それも場合によってはたった一つの原因で、と言う事ではなく、複数の要因が絡まっていたり、同時多発的に起こっていたりすることで、トラブル自体がややこしく、大きくなっていることが少なくない。

そんな時に、「どこから」手を付けるのか?

 

間違いやすいのが、しっかりと分析せずに、「気づいた原因から」手を付ける事。ただ「その原因」が、本当に根本的原因、一番のカンどころ…かどうかは、場合によって外れていたり。なので、手がかかった割には、根治せず、という状況に陥り、窮地はなかなか脱出できないなどといった事もある。

他のケースでは、落ち着いて分析するも、「やるべき原因」に手を付けず、「手を付けやすいところから手を付ける」という間違いを犯す事。多くの現場でやってしまいがちなのがこれ。「主たる原因」は分かっている、にもかかわらず、その主たる原因に手を付けるのは、大変になる、手がかかる、手間がかかる…等々の理由で、そこへのアプローチが後回しになって、結果、目の前の場当たり対処で、お茶を濁す。

 

別にこれ、日ごろの仕事の話ばかりではなく…

 

巨悪はなかなか取り上げられずに、手を付けやすい、個人の失敗はネチネチと取り上げられる。攻めやすい個人、事務所の力/集団の力が弱いところはすぐに叩きにはしり、失敗を見つけると、いかにもと全面で取り上げ、一気に叩き落とす。やっていることは、溺れる犬を叩くどこかの国よりひどいかも知れなくないか?弱い者いじめとどこが違うのか?

 

本当の意味での真の原因に、一番悪いものを是正していくという覚悟、取り組みが、そこでも、ここでもなされてこそ、徐々に良くなっていくのであって、メンドクサイから、手がかかるから、そもそも立ち向かっても歯が立たないからと最初から手を出すことをあきらめては何も変わらない。

 

今年は選挙の年らしい。