上司がすべきことは

成果を出す。

部下を育てる。

 

究極を言えば、成果を出すだけであるならば、それは、現行資源を使い切ることに他ならない。だが、うまく次を育てなければ、そこに入ってきた人は、使い潰されることになる。

 

時々いるでしょ?会社が低迷したり、チームが低迷していて、トップを挿げ替えたあたりから、急に業績が良くなった、なんてこと。けど、考えてみると、今日入って今日から成果を出すなんてのは普通はとても無理な事。「その良くなった成果の源」は、実は、先代が温めて温めてきたそれが、やっと芽吹いて効果を出してきたこと、だったり。成果が結実した瞬間だったり。

でも、時に多くの人々は、それを新しい人の業績とそれをとらえて間違ってしまう。そして、その新しい人の施策が、そのままの路線で進むことで、その次の仕込みを怠ると、ほどなくして同じく、別な意味での下降線をたどるのは目に見えている事。

 

だからこそ、上司は、成長する組織を作ることに注力する必要がある。

もちろん、今の業績を維持、もしくは伸ばしていく事も重要な事。

でも多くの部署やチームでは、「今の業績…」にのみ目が行きがちで、その先を考えている人がとっても少なかったりする。それは、それ以前の人がそうした施策を怠っていたことによって、今そこにかけるべき負担が、今まで以上にかかってきているからだったりするのだが。

と考えると、やっぱりどこかの世代で「使い切っていった」人々が、次への仕込みを怠っていた世代の結果が、今の状況に。

 

…と言う世代が、まぁきっと連綿と続いていたんじゃないかというのが、遡っていっても見えてくるだけかもしれないが。バブルの残渣かな。