思われたら負け

日本のマスコミは、もうかなり昔から、海外メディアに比べて力がないとか、メディアとしての覚悟がとか騒がれているのは、既に織り込み済みで。

芸能ネタ的な内容や、政治ネタ的な内容は、一部週刊誌が秀でているようにも見えるけれど、それとて万能ではなく。某社が絡む記事は、どこの新聞も載せていない、なんてのが、誰もが知っていながら誰も突っ込んだりせずに、冷ややかに見つめている時代。

 

そんなマスコミを見ていて、読者や一般庶民が、
 あぁ、書けないんだろうな
とか
 あぁ、放送局の内部事情なんだろうな
とか、
本来の役割が、何らか別な力で「出来ていない」んじゃない?と何となく想像されている。

実際にそうなのか、そうだけれど真の理由は別にあるのかはどうでもよくて、
「そう思われた」時点
で、そもそもメディアとしての役割が果たせていない、信頼の一部、もしくは大部分を失っている。
 
それがいくつも、何度も積み上がれば、当然役割としての信頼は、完全に失墜。メディア自身の自殺だ。そう思われた時点で敗北している。だから思われたら負けなのだ。
 
けれど、それを意識しているメディアはどれだけあるんだろう?少なくともこの日本で。戦う気概のある記者やジャーナリストはどのくらいいるんだろう?なにか大きな権力、大きな力に押し込まれ過ぎてやしないか?まぁよくあるのは、個別には認めるが、組織としては…。
 
むかしなら、「そんなメディアであっても、そもそも国民が賢いから大丈夫」なんて言われていたりした気もするけれど、さて、本当に国民は賢いのかな?
言葉は別にして、愚民を統制する形に進んでいるんじゃないか、愚民とそれ以外と言う形への二極化が、意図してか否かは別にして、進んでいるような気がして、ね。