消える意味、残る意味

その時代時代を表すはやり言葉は昔からあった。

それに乗じる形で、「流行語大賞」なんて形で、毎年のイベント化ともなり、それが1年の風物詩にすらなりつつあるものもある。

 

そうした言葉の中にも、その1年で廃れてしまうものもあれば、その後ずっと生息し続け、やがて普通に国語辞典に乗るような言葉にまで生きながらえるものもある。

 

 

今ではそんな音を鳴らす機種はたぶんほとんどないはずだけれど、いまだに「電子レンジ」は「チンする」と呼ばれることが多い。これは、行動は変わらずに広まり、より一般化したと同時に内包している技術は進化することで、当初の呼び方のまま定着したところだろう。

 

テレビのチャンネルを「回す」という言葉も、もうここ何年もそんな方式のテレビなど見たことないにもかかわらず、40才以上あたりは、普通に使っているんじゃないだろうか。そう、昔はチャンネルは「回して」選択していたのだから。

 

「写メール」など、当初は、メールに写真を添付して送れる画期的な携帯電話からのサービス、だったもの。が、今では普通にみんなスマホで、指先で、ビデオすら送れたりする。

 

IT系用語は技術の進化が早いこともあり、それにつけられた名前が残り続けるのがむつかしそうだ。

 

こんな中、あと10年後「自炊」という言葉を聞いて、多くの人は何を思うだろうか。