意味ある景色
話のうまい人…といっても、実は、真実をきちんと伝えるのがうまい人と、丸め込むのがうまい人と、などなどいろんな「うまい人」がいらっしゃって。
特に、丸め込むのがうまい人は、その人の語りたくないところをうまくくるんで説明することにたけている。
この逆が、すべてをストレートに話してしまい、確かに真実なんだが受ける印象が非常によくない風に取られる人、ということになるだろうか。
議論のポイントは何で、この話題においての話題の「幅」は、ここからここまでと明確で。かつ、話を聞きたい人のポイントを効率的かつ効果的に説明する。そんな説明のうまい人がいるのか?というと、確かに多くはないけれど、それでも確かにいるにはいる。
どこを強調し、どこで分離し、どこに落としどころを持ってくるのか。
議論が成り立たない多くの場合、そうした議論の幅、スコープと言ったりもするけれど、そうしたところをきちんと、もしくはある程度たりとも踏まえない。なので、どんどん話題が拡散したり、とんでもない方向にずれて行ったりして収集できなくなる。
ただ、そのスコープの範囲自体が「適切な範囲」でなければ、そもそも議論する価値もないというのも事実。たとえば、原発が必要なのか、それとも火力水力発電や太陽光、風力などで十分なのか?スコープとして、発電効率や建設費用だけをスコープとして話していては、結構均衡しているように見えたとしても、いざ「廃棄費用」こと原子力発電所における廃炉費用をスコープに入れると、全く話が変わるのはよく知られていること。
どのスコープで議論をするのか、そのスコープに意味はあるのか。単なる居酒屋話で終わっていないか。
今覗いて見えているその景色は、意味がある景色なのかどうか。