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デザインのこころざし

デザインができる人、かっこいいものが作れる人にあこがれる人は少なくない。そういう人にお願いができるとなると、つい、こういいたくなる。

「かっこよくしてください!」

「○○みたいに、オシャレにしてください!」

 

でも、これまた少なくないデザイナーの人たちは、そうしたリクエストに対して、こう質問を返すことも。

「で、何がどうなりたいの?どうオシャレに?」

 

なんとなく全体がかっこよくとか、オシャレに、というのが、彼らには理解できない、と言うか

情報として足りないらしいのだ。「コレ」を「どう」したいのか?対象があって、それをデザインする。
なのでたとえば、

「この使いにくいところを、使いやすく」

だったり、

「この長所をもっとわかりやすく」

だったりと言う、対象があってこそのデザイン。もちろん、それそのものが対象であるとするならば、それを「こんな時にも目立つように」とか「倒れにくく」といった、それはそれでポイントを持っているもの。その長所や短所をデザイナーが自分で発見するということもないではないだろうけれど、「それがわかっているクライアント」からの依頼というのは、それこそデザインの方向性や、売りとなるポイントが明確なために、何に注意すべきなのか、何を捨てることができるのかがわかりやすくなるもの。

 

べつに見た目や機能のデザインのみならず、すべての仕事においてそうだろう。「万人」に受けるモノやコトはない。とするならば、きちんとターゲットを絞ることで「制約」を設け、機能を見切ることで「制約」をつける。それにより、メリットがくっきりと浮かび上がったり、そこを強調していくことこそがそのサービス、商品の特徴となる。

 

その「コレ」とか「ココ」を、いかにブレずに絞り込むか。いつの世も横やりが入り、口も手も出るなかで、それに左右されない意思と、力と、言葉と。