すごいと思える人は

その時代を変えてしまうほどの発明や技術を持つ人は、たいてい後になって評価される。その時代には理解者が少ない。いや、その時代にそんな未来の状況をイメージできているほどに考えている人が少ないからだろう。

 

ARMのソフトバンクによる買収劇は、驚きを持って受け入れられていたが、この「答え」はきっと、今から5年10年後あたりに出るのだろう。後になればだれでも「考えることができる」けれど、それを、世間が評価する、世間が目をつける5年も10年も前に考えていること、という凄み。

 

 

時間を巻き戻して考えてみればいい。30年以上前の時点で、さて、ソフトバンク社がケータイキャリアになるかも、と予想できた人はどれだけいただろうか?雑誌出版周りが主力事業だった当時のこの会社が、今のポジションになるなどと思っていた人は30年前にどれだけいたことだろうか?まさに「目標を持つ」ということの最高の成果を具現化して見せた良い例の一つだろう。

 

バックトゥーザフューチャーと言う映画の中で、過去に戻った主人公が、映画俳優を見て、この人、大統領になるんだぜと言って馬鹿にされるシーンがあった記憶がある。要するに誰も思っていない事が未来に起こるということ。

たとえ突拍子もないアイデアであっても、本当に本当に、絶対に具現化したいとずっとずっと思い続けることができ、それに向けての努力を一瞬たりとも休まず行けば、それはレベルの差こそあれ、たいてい、具現化できるということ。
だから、企業家は頑固な人が少なくないんだろうし、考え続けている、考え抜いている人が多くいる。

考え抜かないと、そこまでは行けなくても、考えないと。

すごいと思える人は、考え続けているんだよ。 

たぶん、考えよう、と意識する事なく。