スッキリ!

誰かに向けて話をすることで、スッキリするという経験をした人、けっこういるのではないだろうか?逆に、誰かの話し相手になってあげることで、スッキリとした顔でその人にお礼を言われたことも。

 

別段何かの相談に乗ったわけでもなく、単に話を聞いてうんうんと頷き、相槌を打って話を引き出した。時折「それってどういうこと?」なんて言いながら話題を整理することはしたかもしれないけれど、率先してそうしたわけでもない。

そう、要するにスッキリして解決したのは「当人」であり、聞き手はそのための「自律式ホワイトボード」になってあげただけ。ということ、多くありませんか?

 

自分の立ち位置が見えなかったり、不安だったり、進むべき方向が見えなかったり。話し相手になることで整理し、(モノとしてのホワイトボードにはできない)時々、整理のためのキーワードを投げかける。

 

それまでは、自分の頭の中でバラバラに存在していた様々な情報を、どのようにつなぎなおせばいいのか、どのように並べなおすのか。全部を目の前に出すのを、自分で吐き出すだけでできる人は、本物のホワイトボードだけあればOK。でも、そうでない人は、引き出してくれる、能動的ホワイトボードとしての誰か、がいれば楽にできる。

 

だから聞き手は言葉を発し「すぎて」はいけない。適度に促す程度に(ってその加減が難しいんですがね w)。

そうして「点」が「線」に、「線」が「面」になったとき。取り扱うべき様々な要素がそうしてグンと数を減らすことができる。それが「スッキリ」という状態でしょ!