主義と効率

民主主義は素晴らしい…と「なんとなく」思っている人、きっと多いんじゃないかな。もちろん、小学校から始まって、中学高校できちんと社会科で習っている民主主義、社会主義共産主義等々のちがいを知った上での民主主義。だからこそ、ここまで「日本」は経済的に発展してきたし、今も発展しようとがんばろうとしている状態。

 

でも民主主義とは、多分、とっても非効率の部類に入る運営方法。

もちろんこれまでは、そうした非効率ではあるけれど、それを打ち消すほどの発展にまでつながっていたからこそ、あまり反対意見が出てこなかったという現状がありそうだ。
すべての物事にはメリットとデメリットの両方があり、デメリットを打ち負かすほど大きなメリットがある場合において、それは利用され続ける。

 

でも、すでに民主主義の土壌では成長に行き詰まりを感じ始めている人が多くないですか。だってそうでしょ?「効率を上げよ」と現場に厳命が下り、頑張って成果を上げたとしても、給料が上がっていないところがほとんど。一部の株主あたりには儲けが入っているのかもしれないけれど、「トリクルダウン」と言われた、雫のように儲かった一部が一般市民に滴り落ちてくる状況…などは、たぶんほとんど見たことがない人がほとんど。いや逆に、法人企業の内部留保が増えているという情報すらあがっていたり。

 

要は、今のシステム、主義のままでは、「儲かった」ものが均等にばらまかれることはなく、一部の者、それも「ピラミッド」の上部に位置する者にのみ優先的?に再配分される形になっていることに。

もちろん、それを是正しようと法的体系を調整したりしようとして画策しているんだろうけれど、当然、既得権益を持つ勢力からの圧力は強いはず。

 

他方、やっぱり「もっと効率をあげましょう」圧力もある。最も効率がいいのは、「みんなで相談しながら調整して決めていく」形ではなく、トップが決めて、それを下に落としていく独裁的やり方。末端までビシッと行き届けば、これほど効率が高いやり方はない。ただしこのやり方を突き詰めるとどうなったかは、歴史をちょっとでもかじっていれば、誰もが知っていること。

まだ効率あげていくのかなぁ。

 

さてと、今のこの国が動いている方向は…。