もしも切り替わらないのなら

ファッションモデルが無表情な理由、なんて記事があった。 

笑顔はご法度? トップモデルが無表情を貫く理由 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News

求められている役回りは、究極的には歩くマネキンであればいい。

 

もしも本当にそうならば、まさに「ロボット」にとってかわられるべき存在の格好のターゲットだと言えるかもしれない。無表情でただただ服を主役にするという役回り。表情や表現がまだ未熟なロボットの面目躍如だろう。

 

ただそれでも、まだハードルはありそうだ。たとえば「現状のロボットはスタイルが良くない」とか、「安定して歩けない」とか、「運用コストがかかる」とか。

とは言え、本当に最初に書いたような理由でファッションモデルが笑わないのであれば、近いうちにロボットにとってかわられて何も不思議はないだろう。真剣にそういう世界を実現させようと望めば、それを目指す人が増えれば、たぶん間違いなくそうなる。

 

だがもしも、あと20年しても取って代わられずに、まだ生身のファッションモデルがい続けたとするなら、それこそが「人たる価値」を生み出している証拠でもある。もしかするとロボットのモデルも共存しているのかもしれないが、生身のモデルも混在する。要はそれぞれに求められているモノが違うという事。人の側はそれを意識できるか。

 

こう考えると、「これから○年で、ロボットに置き換えられる職業」だのなんだので何も焦る必要はない。ただ気づかなくてはいけない事は、自分が生み出しているはずの、「もしかしたらまだ自分では気づいていない、他人に認められる/求められる自分の価値」をきちんと自らが認識する事。

いや、逆に「価値といった価値を生み出していない」ということに気付いたなら、今からでもまだ間に合う、「人間だからこそ生み出せる価値を創造する事」を、仕事を通じて生み出していけばいいのだから。

 

仕事がなくなると脅される⇒怯える、のではなく、では自分は何を生み出せるのか、「外部から見た自分の価値」を考えて、そこに進んでゆけばいい。

たぶん一番まずいのは、そういうことを考えずに、今までの行動を変えず、ただただ怯えるのみで、「自分が思う自分の価値」でしか自分を評価できなくなっているという事じゃないのかな。