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高学歴というリスク

昔の流行り言葉は、今見てみるとおかしい、面白いものがある。

私の記憶の中では「三高」。今の40代以上の方くらいしか聞いたことがないんじゃないだろうか。これは当時の女性が求める理想の相手(?)を説明した言葉で、彼女たちは「高学歴、高身長、高収入」を望む…と。

 

高身長はおいておくとして、昨今の経済状況からして、普通に大学を出て就職したとしても、誰も「高学歴」だと思わない程度に、大卒というのは当たり前になっている。さらに、大学を出たとしても、なかなか就職できなかったり、やっと入ったとしてもそこが「ブラック企業」などということも冗談ではなくなっている。

 

人口減少に入った今、高学歴まで受け続けられるということは、高校以上は各家庭に任され、それなりのお金を使いながら、子供たちに学ばせてきた。以前なら「私立よりも公立」という形で、かなりの金銭的格差もあったものの、昨今はどちらを選んだところで、かなり高額な学費が必要になる。正確なデータを持ってはいないが、ここ20年25年のデフレ下における学費の高騰は、恐ろしい状況ではないだろうか?たいていは2人程度を送り出して、その過程の「学費負担時期」が終わることで、経年変化に気付きにくかったのだろうけれど。

 

そうして高い学歴を手にしたところで、日本においての就業は、デフレ下、なかなか未来が見いだせない状況。人口も減る、地方自治体もお金が無くなり、徐々に荒れることが目に見えている。給料が増える見通しも暗い。今会社にいる人は、何か昔の思い出のように、「とはいえ出世すれば」と思っているかもしれないが、たぶん今の若い人はほとんど信じていないんじゃないだろうか。

高学歴を取ったところで、事実上働く時間が減り、生涯賃金量を低下させていることに。場合によっては、学費を借金してまでやりくりすることで、低下以上に負債をしょい込むところから、マイナスから始めなければいけない状況に。

 

資源のない国で、優れた国民で国を支え、運営してきたはず。が、そもそも優れた国民を生み出せなくなったら?
これが会社なら、「社員のリストラ」でスリム化し、無駄をそぎ、もう一度立て直しているところが多数。でも「国」はリストラする事はできなくて。国民を追い出すことができなくて。

 

それは「若者」だけに押し付けるのではなく、今の40代、50代、60代も、一緒にしょっていかないと、「それはあんたの代で何とかしてね」は酷な事。やっぱり政治意識というほど大それたものではなくとも、どうすればもっと良くなるのか、という草の根意識を、それぞれがもっと持たなきゃいけないってことかね。

やれるところから。