その結果はひとつ

歴史に限ったわけではないけれど、二つの結果を比べられない。もしこうしていれば…というのは、いろんな思考実験としては楽しめるのだけれど。

 

だから、「今そうなっている事実」はたった一つであって、「もしあの時ああしていたらどうなったのか?」といった因果関係は、想像や常識の範囲で判断するしかなく、正確さは追及できないのが普通。

となると、

 あれを行ったからこそ、こうなったのか

 あれを行わなくても、こうなったのか

は、もはや正確には判断できない。

 もし行っていなくとも、同じようになっていた

かもしれないわけだ。

だが施策を判断/決断したほうは「施策を打ったことによる成果!」とうたう。私が決断したからこうなったのだ!と成果を主張する。でも実は単にタイミングがあっただけ、ということも現実にはありうること。前のまま続けていたとしても同じ結果になったかもしれないこと。そこをいかに見極めるか。

 

違うことをしていたら違う結末になったのか

そんなことは誰にもわからない。

だからこそ、何かを、誰かを選ぶときは慎重に。

ただ一旦それにすると決断したら、選んだからには、

その後の実行は大胆に。