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中級の壁

たぶんどこの世界へ行ってもそうなのだと思う。

初心者向け、入門者向けの本は、それこそ本屋の中で場所取りをするくらいに何冊も出る。どれを選べばいいかを吟味して、一つを入手。それをベースに入り口を学ぶ。

 

そうして得られた知識、技術。それをもって「面白い!」となれば、その次に進みたい。と次の本を探す…が、なかなか良いものがないという現実。

 

それはもちろん、その最初の本にも責任があると思っている。その本が連れて行ってくれる場所が、本当に入り口を「見せる」だけなのか?それとも「入口」をちょっと入ったところまでなのか?「入り口を入って、最初の部屋は確認できた」のか…。それに沿った「次の本」「次の情報」が欲しくなる。が、そんな適切なものがなかなかないのが事実。

 

たとえば良い「入門書」は、その次に読むべき本を紹介してくれていたりする。これはありがたい。「じゃあ次はこれか」とそれに手を出す。ここでも面白さが続けば、後は本人次第。

 

結局、その次を、最初の勢いでグッと突破できるか?それとも、次を探しているうちに「失速」して続かなくなるのか。

 

と、考えていて思う。実はその「中級の壁」こそ、AIが一番得意なところではないのかと。今の彼らの武器「ディープラーニング」は、まさにそれを量でしのごうという戦略。適切な何かを探しているうちに勢いを失う「人」に対して、「質」を探しているだけではしょうがない、「量」でしのいで、その中から自分に適した「質」をふるい分けていこうという戦略。

 

そう考えれば考えるほど、人による卓越した「勘」とか「ひらめき」「ぶっとんだ発想」こそが、少なくとも今のアドバンテージになるのかな、と。