計画はありますか?

残業が多いことが真剣に検討され始めた昨今。

じゃぁということで、残業規制を行えばうまく行く…と思っている現場の人は、たぶん一人もいないんじゃないだろうか?

 

今日はうまく行ったけれど、明日はどうなるかわからない。ならもし明日がうまく行かなかったとしても、それをリカバーできるように、今日中にもう少し…。が積もり積もって今に至っている現場をいくつも知っている。

要は、今日まででどこまで行くはずか?最後はどこが目標値か?が決まっていないことが多く。少しでも多く、より多く目標値を上回ればそれを良しとして評価するという形になってませんか。

「目標値を少しでも上回ればよし。」これが評価の仕方であれば、目標値さえクリアーすれば、あとは「自由」のはずなのだ。


経営側はこういう。荒天準備がかかせない、と。

そう、だから儲けられるうちに、より多く稼げる時に稼ぎなさいと。いつ予定を下回るかわからないのだから、その時にマージンで対応できるように、荒天に際して準備をしておきなさいと。これ、上記に習って言えば、「目標値を少しでも上回ればよしだが更に、より上回ればより良し!」ではないですか?

 

これはこういう前提の下だからこそだろう。経営自体がたとえ荒天(計画を下回った、場合によっては赤字)になったとしても、労働者を守りますよということで、互いに寄り添っていたからこその対応。
でももうみんなは知っている。そんな終身雇用環境はとっくに崩壊しているのだと。ならやはり、年ごとの、年度ごとの計画がきちんと見通しが立てば、あとのマージンは現場に返すべきだろう。そのためにも計画値があり、それを日々、毎週、月々クリアーすれば、経営側から文句を言われる筋合いはない。

 

そのように回りだしている会社もある。実質、社員も意識し始めて、高効率で回りだしているといったリポートも見ることがある。

逆にそう回せない会社もある。それは、そもそもその管理職ポジションが、そんな計画を意識していなかったり、計画を立てられなかったりする者がそのポジションをしめていたりすることが少なくない。いや、これまではそんな計画仕事が管理職には求められていなかったのだろう。自分の上司もやっていなかった人ばかりだと、だからオイソレと自分だけが変われない。
でもきっと、これからは変わるだろう。変わらざるを得ないだろう、と思う。

 

あなたの部署に、計画はありますか?名前だけのフワッとしたものではなく、細かく個人レベルにまで落とし込まれたものが?それさえあれば、無駄仕事かどうなのか、自分の仕事レベルに応じて、早く帰るのも、能率をあげなければいけないのも、一目瞭然でしょ?