学校≠

日本では新入学のシーズン。

4月を契機に新入社員が入ってくるし、明日からは新しい学生が、乗りなれない電車やバスに乗ってくる。すでに通勤通学で「使い慣れている」先輩たちは、疎ましい顔をして彼らを見ない事。あなただってほんの数年前は、あのように迷っていたんだから(笑)。なーに、彼らの覚えは早い。早い人だと1週間。遅くとも今月中には溶け込むでしょう。

 

進学の場合、最初のうちは何かと戸惑う。学年が進級するだけなら、建物の中での居場所が若干変わる程度だけれど、小学校から中学に、中学校から高校に、高校から大学や専門学校に…となると、仕組みも変わるし建屋も変わる。ルールも変わるし周りの人たちもがらりと変わる。最初はこれになれるしかない。

 

思った学校に進学した人も、そうでなかった人も、ちょっと考えておきたいことがある。「学校」ってなんだろうか?

勉強するところ「でも」ある。でもまず間違いなくそれだけじゃない。友達を作るところ、これからの仲間を見つけるところになるかもしれない。

これは私の考えだけれど、私はこう考えた。

学校 ≠ 勉強

もちろん、学校は勉強「も」含む。でも私のイメージではそれは50%くらい。

さらに突き詰めて考えると、「勉強」ってなんだ?

「知らない事を教えてもらう事」が勉強?それなら別に塾やカルチャースクールでも構わないはずだ。そうじゃない。体系立てて、ある程度の網羅性をもって知る機会。

さらに、「知らない事が何かを知る」というところで終わるものさえある。そう、その時点では答えが出ていない事は山ほどあるんだ。

それ勉強なの?そう、勉強。今はこれが分かっていない事を知ることはとても重要な事。でもここで終わらない。さらに、「そうした、今は分からない事をどのように突き詰めていくのか、知らない事をどのようにしたら解明できるのか、その手法、方法を知ることができる」のが勉強。

 

小学校未満の子供のころ、知らない事が分かったら、面白かったこと、楽しかったこと、ワクワクしたこと、無かっただろうか?たぶん当時はすぐにわかったりしたこともあったけれど、さすがに大きくなると、そう簡単には分からない、ちょっとむつかしい理論を知っていないと解けない事もある。でも、それが分かればどれほど楽しいか、場合によってはみんなの、人類の役に立つ発見だってあるのかもしれない。それを見つける方法を知るのが勉強。それを駆使して新しいこと、今まで知らなかったことを見つけ、価値を生み出すのがその先の仕事になったりする。だから本来、勉強は新しいことがたくさん知れて楽しくて、仕事は誰も手にしていなかった価値が手にできるとても楽しいことのはずなんだ。

 

進学した人。おめでとうございます。

就職した人、おめでとうございます。