お金がもうかる話、使いたい話

ネットの海を巡っていると、それこそいろいろと儲け話が転がっていて。こうして儲かりました、こうすれば楽に収入が…などなどいろんな情報があちこちに。

 

こう考えてみよう。もしあなたがそんな儲かる話を知っているとして、それを誰かに教えたいですか?積極的に伝えたいですか?

…と考えればすべてが見えてくる。そうした「儲け話」はすべて「あちらが儲かる話ありき」の話。たいていそれに乗ると、良い面は強調するものの、悪い面はあいまいにしたり、場合によってはきちんと説明しなかったり。

その部分で嘘をつくのが犯罪で、正確だが非常にわかりにくく伝わりにくいのが金融商品、くらいの違いかなと言うのが、個人的な見解なんですけどね。リスクのない痛手のない儲け話が今頃「向こうから」持ち込まれることはないっしょ。

 

これのいやらしいところは、犯罪ばかりじゃなくて、「銀行さん」をはじめとする金融関係が含まれているところ。「皆さんにお得な定期」等が展開されているのは、そうしてそのサービスに入ることで、まず第一にその銀行が設けられる前提があってこそ。その上で、あなたの儲けがいくらいくらにというものでしょ。

本当のお金持ちだと、銀行さんの方からご自宅に訪問されて、新たなサービス加入をお勧めするなんてのも聞いたりする。がこれとて同じこと。銀行とお客の双方が儲かるか、もしくは銀行は手数料として儲かるけれど、お客はリスクをこうむることもありますよ、という商品がほとんどではないのか、と。

 

日本は景気が持ち直しているなどという新聞その他もあるけれど、私を含めた庶民でその意識を持っているのはいかほどか。そもそも今20代の世代は、「本当にはぶりが良い、景気が良かった日本」なんてのは経験したことがないはずで。バブル以降、さまざまな指標や数値を見せて、感情をあおろう、景気を刺激しようとしているけれど、もうそんな年率1桁%台の成長なんてのは、天地がひっくり返るようなことでも起きない限り想像できないのだけれど。

 

 

みなさん、お金使いたいですか?契機ってそういう事でしょ?