座っている場所

どこかの番組で、面白いことを言っていた。

スポーツの種類によって、監督の座っている場所、違うよね、と。

 

野球、サッカー、ラグビー。確かに監督が座っている場所が違う。

野球では、選手と同じユニホームを着て、選手と同じベンチにいる。

サッカーは、着衣はスーツが多いだろうか。だが選手と同じベンチにいる。

ラグビーは、そもそもベンチにはおらず、スタンドで観客に交じって見ているのでは?

 

この事象自体が、そのスポーツの特性をも見せる。

ご存知の通り、野球は攻守が明確に分かれる。だが、サッカーもラグビーも、時に守り、時に攻める切り替わりが生じる。

そもそも、攻撃途中、守備途中に、細々と選手に指示は出せないスポーツがサッカーやラグビー。その瞬間の判断は、日ごろからの訓練の中で選手一人ひとりの定着させていくしか方法がなく、実践の場での判断は、まさに選手本人に委ねられる。

 

もちろん、野球でも、野手が捕球したところでどこにボールを返球するべきかなどは、細かく伝えることはできない。それでも守りのポジショニングなどを考えると、やはりサッカーやラグビーよりも制御が効きやすいのではないだろうか?

 

仕事において、チームで仕事をすることが増えてくると、リーダーはまさにこの監督的振る舞いを期待されている。野球のように細々と指示を出すのか。グランドには立つものの指示は大まかなのか?それとも日々のトレーニング重視で、あとは現場に任せてしまうのか?たぶんいわゆる社会人のビジネスをまわすところにおいては、「サッカーの監督型」がよさそうに思っている。ラグビーのようにできるのは、会社の重鎮であり、野球のように細かく指示を出すのは、より細かい数人チームレベルでの話ではないのかなと。