勝ち方

勝負に対する執着は、やはり必要だろう。何が何でも勝つ!という姿勢は大切なことだ。と、これを踏まえた上でのはなしになるのだが、じゃぁ「どんな勝ち方」でもいいのか?というと少し疑問を持つ。

 

一般的には、「良い勝ち方」と「悪い勝ち方」があり得るそうだ。そもそもその「勝負」によって「良さ」も違うし、こだわるべきポイントも違う。しかしどんな勝負にしたところで、勝ち方が意識できているだけで、勝負の後の世界が変わると考えている。

 

良い勝ち方で勝った場合。そもそも後味が良い。すがすがしく次に向かうことができるし、そもそも勝っているのだ。反省点は多少あるだろうけれど、おおむね及第点だろう。

これが悪い勝ち方で勝った場合。上記に比して後味が悪い。勝ってはいるものの後ろ髪を引かれる様な、なんとも納得感が薄い勝ち方。

 

これはたぶん負ける方でも同じで、良い負け方で負けた場合には、負けはしたけれど、次に続く反省点が浮き彫りになったり、自分の次の課題が明確になるなどと言った、次へ進むポイントが見えてくる。進化できる負け方と捉えてもいいのかもしれない。

これが悪い負け方では、そもそも負けているにもかかわらず、さて、課題が多すぎてどこから手を付けていいのかわからず。以前混沌としたままといったお手上げ状況。これではなかなか、次の効果的改善手段が打てない。

 

…と言うところからもわかる通り、たぶん良い××に向かうには、そもそも勝負前からポイントが明確になっていたり、絞れているかが大きな分かれ道になりそうだ。もちろん、勝負の最中に見えてくることもないではないけれど、そこに挑む前からそれが見えていれば、見るポイントが絞れていれば、効果的に情報を集めたり、手段を洗練したりすることもできる。情報収集の効率に大きな差が生まれるのは明白だろう。

 

勝ち方、負け方ひとつでたぶんこうも変わる。これを毎回考えて挑んでいる人・組織と、そんなことは考えたことがなかった人・組織と。たぶん1年後3年後5年後での成長の差は…は、言わずもがな…ではないだろうか。