二択と三択

選択肢が二つある事と、三つ以上ある事には、根本的な違いが出てくる。

 

二者択一の場合、「こちらを選びたい」はよいのだけれど、どちらもちょっとズレていて違う場合、結果として「こちらは選びたくない」という結果の下に、残った方として選ぶ方を決める、要は「嫌いな方を決める」事だけ、選びたい方を決めることなく決まることがある。

 

だが三つ以上ある場合、「何か一つを嫌いだ」と決めても、残り二つに絞り込まれただけで決まらない。結果、「嫌いのランキング」を決めるという事で選ぶことにもなるのだけれど、それは逆から考えれば、ありものの中における「好きのランキング」を決めた事でもある。

 

昨今、「これが好きだから」と選んでいるものがどのくらいあるだろう。多くのモノが「嫌いじゃない方」という選択になっていないだろうか?

個人の嗜好においては、もう一つ別の考え方、ハズレが無い方という意味で、いつものやつ、というやり方もありますか。

 

好きなものランキングで生活できるという事自体が、もしかすると理想郷すぎるのかもしれないけれど、一度はそうした世界で、モノやコトを選んでみたい気もする。特に政治や、国の将来、自分たちの、そして子供達の未来について、ありたい方向としてえらびたくて、消去法で作りたく無いんですけど、ね。