役に立たない

最近は景気も良くなっているそうで、有効求人倍率も1.0を超えたとか。新入社員のみならず、既存の社員さんもリストラの憂き目にあうよりも、社内の仕事をこなすので精一杯。どちらかと言うと、やめさせられるリスクより、忙しすぎるのを何とかしてもらえないかという要望の方が大きいような。でも、忙しくても、人余りでも、どちらもリスクだし不満があるわけで。

 

とは言っても、景気はいつまでもずっと良いわけではない。栄枯盛衰。盛者必衰とはすばらしき一言だと。

 

そうなった瞬間に、日本の企業は人を切り始める。(私個人としては、馬鹿だなぁ、そこで我慢して耐えられたら、本当にいい人、景気が良くなった時に実力を発揮できる人が楽に取れるのに。だからこそ、人を切るのは「景気のいい時」出なきゃ…と思うのだが、これはおいておくとして…。)

要するに今の状況下で役に立たない人と言うのを、切り離し始める。

だが、考えてみてほしい、

誰にとって?役に立たない?のかだ。

 

切り離したいその人(上司?)にとって、本当に役に立たないというのなら、たぶん、そこに必死にしがみついていてもしょうがない。きっぱりとさよならすることをお勧めする。転職の海に漕ぎ出そう!

日本においては、少なくとも20年前までは、それほど転職が普通ではなかった時代があった。けれど今はたぶん違う。確実に徐々に増えているものの、それでもまだまだ転職と言う行為自体が本流の流れになれていないのは、たぶん、今までの人々の考え方に縛られているせいではなかろうか?さらに、そうして縛られているせいで、「自分で自分が信じられていない」人が多くいる、さらに、そんな必要があること自体を意識した事がない人が多くいるのではなかろうか?

 

(切り離されそうな)あなたは、本当に「誰の役にも立たない人」なんだろうか?あなたを切り離したい人にとっては役に立たないように見えるだけで、実は、他のところでは引く手あまたのスキルセットをお持ちではないだろうか?

あなたは本当に役に立たないのか?

もう少し信じてもいいんじゃないですか?自分自身を!

 

逆にこう考えてみてもいいかもしれない。自分は早くここから切り離されたいけれど、なかなかチャンスに巡り合えない。でもこの今の職場においてもあまり自分イメージするほど活躍できていない。そんな時。何となく、今までのしがらみとして、「やっぱ、けっこうおもしろくないけど、このままいるのが楽かも」とか考えていないだろうか?

それ、切り離せない方も、自分で出ていかない方も、たぶん、どちらも居心地がよくないのでは?

 お別れしようよ、多分両者ともに負担ではないだろうか。片一方だけが未練があるとしたら、それは、そちらだけからの「ある思い」でのみ価値があるという事。この重みをどう捉えるかは人それぞれ。

 

別れは出会いの始まりでもある。より良い自分を求めて。自分の幸せを自分で探しに行くために。(いや、向こうから幸せが転がり込んでくるのを、確率が低いのを承知で、ずーーっと口を開けて待つだけ人…には、無理強いするつもりはありません)