表があるのは裏があるから

何かがあれば、「自分たちにとっては」メリットしかない事であったとしても、必ずそれによる都合の悪い影響を受ける誰か/何かが存在する。

表があるのは裏が存在するからで、メリットがあるところには、何等かのデメリットが必ず存在している。

 

時に、「いや、いくら考えてもメリットしか見えない」という事もないではない。が、そういう時には、それは今の自分たちの知識や能力では気づくことのできないデメリットがどこかに存在していると悟った方が良い。「気付けていないことの存在」にこそ気付くことが重要でしょう?という事。

 

であるからこそ、物事を変革する、変えていくことには慎重に。特に、「デメリットが見えない」時ほど危ない時は無い。逆に言えば「デメリットがはっきりと見えているとき」は、まだましなのだ。それだけ全体に、俯瞰的に視野を持てているという事実。
しかしデメリットがいくら探しても見当たらないときは、それこそ気づけていない何かが存在することを示しているはず。だからこそ慎重になるべき。実は破壊的マイナスの影響が何処かにある可能性が高いかもという事。

 

メリットとデメリット。自分にとってはメリットかもしれないが、では「誰」にとってはデメリットなのか。そしてそれは話し合えるのか?妥協点が探せるのか?

結果的に、今起こっている問題の多くは、気づけなかったデメリットに対する補償と是正の戦いではないのか?

 

…でもね、そうして考えが深い/広い人ほど苦労する。だって迷惑をかける先が見えるのだから。と分かれば、先に手を打たなければ、対処しなければ、とどんどん大変に。

って形で、適度に目を瞑る人、適度なバカでないと、大変な目を見るんだよなぁ。