振り子は揺れる

かならず右へ振れた振り子は、左に戻る。当たり前ではあるけれど、右なら右、左なら左へ行きっぱなしの振り子は存在しない。かならず揺れ戻しがあり、今の反対側へと帰っていく。

 

ただし、戻ってくる際には今までとは違う事象になっていたり、違う人々に変わっていることによって、前とは全く同じ…と言うわけにはいかない。当たり前だがそれが現実。だからこそ、なんとなく元に戻ってきたとしても、以前と同じではなく、今に準じた以前の状況が展開される。

それを、進化と呼ぶこともあるし、場合によっては退化になっているところもあるかもしれない。だがどちらにしても、その変化が起き続けることこそが歴史であり、時間が生み出した状況。

前と全く同じ状況は生まれえないし、いつまでも変わらない何かもあり得ない。かならずどこか、小さな/あるいは大きな変化が起きているという事。それが「認識できる変化となって表れてくる」には、モノによって時間がかかるもの、そうでないものが存在するということ。

 

だからあきらめずに行こう。必ず変わる。何かは変わる。永遠に変わらない事はあり得ない。

たとえそれが、今良いことであろうと、今悪いことであろうと。

変えたいと思うなら、変わりたいと思うなら、それに応じた活動を続けるしかない。出来るのは、それに関してよりレバレッジを効かせられるのか、小さなあがきで終わるのかだという事。