プレミアムフライデー、その後

プレミアムフライデー。私の仲間内、旧知の友人の間でも、あまり恩恵をうけている人の話は聞いたことがなかった。それが、ひょんなことから、ある影響が出ているという話を、自宅の身近な場所で見聞きした。

 

近くの美容院。土日は当然のことながら繁盛しており、プレミアムフライデー以前も、金曜は遅くまで受け入れており、人気店舗。

たまたまある平日の金曜日に休みを入れて、そこで話をする機会があったのだけれ、そこで「実は今日、夕方から込み始めてるんですよ、予約が」という話に。そう、プレミアムフライデーである。

 

通常なら平日昼に、予約などそう入らないはずの月末金曜日、15時あたりから徐々に予約が埋まり始め、16時、17時はかなり込み合っているとのこと。

ただ、周りにおいて、そんなに大きな企業がある場所ではなく、いわゆるベッドタウンの一角でもあり、大企業にお勤めの方々が帰ってきてというのもむつかしい位置付け。そう考えると、いわゆる地域の中小企業において、プレミアムフライデーを「周りもするなら、じゃあうちも…」というきっかけ程度にはなっているらしい。

 

要するに、これまでの商習慣においてもそうだけれど、大企業はやはり新しい方向性への変更、「舵取り」がむつかしい。そうそう巨体を大きく揺るがすような変更はできない。だが中小企業なら?ここなら、社長の目が届く範囲で、臨機応変に対応を打てるというもの。周りの企業も変わるなら、ならうちも…ということとして当然起こってしかるべき結果だろう。

 

すでにマスプロダクトで勝てそうな大企業が日本にどれだけ生き残れるのかすらかなり怪しい状況に。そもそもこれから中核を担おう、いやすでに担っている世代の多くは、バブル後に社会人になったであろう世代であり、目立った成功体験、経済が目覚ましく発展するイメージを、体感として得ていない世代でもあるのではないか。

これからはもう発展しない…とは言わないが、それでも以前のように目覚ましく発展するのはかなり厳しい状況。なら、自由に、思ったように采配を振るう、もうけ一辺倒ではなく、足るを知る経営というのもありではないかとおもうのだがいかがだろうか?