私バカだから…

私が嫌いなタイプは、そもそも自分で学ぶつもりは全くなく、単なる余興として、相手の知識を掘り出そうとするヤカラ。こっちの知識をタダで盗む…とまでは言わないものの、悪いたとえで言えば、猿回しが猿に向かって「踊れ」と言っているような印象さえ抱くことがある。

 

これが飲み会や余興の席なら、まだ笑い話として一笑にふしてもいいかもしれない。真剣に話さなくても、それなりのかわし方もあるだろう。しかしこれが、たとえば仕事だったり、何かを学びたいと「口先では」言っているものであったとして、にもかかわらず記録に取る姿勢、メモを取る姿勢を示さないものに対しては、私はどうしても本気になれない。それは単なる「今教えろ、ただし覚えるつもりはあまりない!」圧力以外の何物でもないではないかと。

 

特に場合によっては態度で、時には言葉で「私バカだから、教えてください」とのたまうやつらはどういうつもりなのか。そこで得る対価を意識しているモノがどのくらいいるのか、大変気になって仕方がない。

 

別に大金が欲しいんじゃない。時には、

「見解が聞きたいんだ。飯をおごるから…」と言ってくれる者もある。そう、その心遣い、それを認識しているかどうか?がすべてを分ける。

「とにかく教えてくれ(タダで)」はまったく意識していない、いわゆるフリーライダー状態。そうした奴らに限って…とは言わないけれど、自分からはなかなか情報は出してこない。相手の情報をどん欲に吸収するだけの側に回る。

 

世の中はギブアンドテイクで回っている。先に「出せ」はあり得ない。それはやり方によっては脅しに過ぎない。であるがゆえに、「出す方」は「これで何が得られるか?」を注視している場合が少なくない。別に金銭に限らず、ポジションや情報や関係性や、何かを出すつもりなのかどうなのか?

それが意識できていないもの、特に意識して出してこないものには、当然ながら「塩対応」にならざるを得ないでしょ。1度は成功しても、2度とは無理だからね。