決め続ける

ちょっとした仕事のリーダー役になったことがある方なら、たぶん感じたことがあるのではないだろうか?物事を決めていくということは、想像以上に大変だということを。

 

ここで「その決断」をして正しいのか?そもそも「その決断」という一つの結論を導き出せるならまだしも、その結論に至るための情報が足らない場合は、いまから情報をとれるのか?そもそもそんなことをしている時間がない場合がほとんどだったりしないのか?

 

「その時」になってから、「じゃあ今からこんな情報を集めてください」では、仕事においてはまず間違いなく遅い!だからリーダーたるもの、いつも一つ二つ先読みをして、そんな決断を下さなければならない時に、それを決めるために必要な情報が集まるような「仕組み」を作っておかねばならない。これに最初から気付いている人はあまりおらず。さらに言うと、気づいていないけれどできている人という人種と、できていない人種とに分かれて、そうできている人種から出世していくという構造も。

そもそも、そうして出世した人も、なぜ出世しているのかがわからず、「俺のやり方をまねれば…」的アドバイスで終始することが少なくない。

 

そのものズバリ、物事を端的に言葉で表せる、理解しているということは、それだけで大きな大きな価値。だが、それら一言一言の価値を正当に評価できる人が上にいる…とは限らず(ほぼいらっしゃらず)、そもそも上にそういう人がいないから、下からそういった人が育っていかない…という会社もあちこちに散見する。

 

なので今いろいろなことで躓いている皆さん、まず、決めよう。

もちろん、すぐ決められないというのなら、決めるのに必要な情報が何かを洗い出そう。

そして、そういう情報がきちんと集められているか、集められる状況にあるのかを判断しよう。そう考えて見た上で「でもこの情報、そもそも取れないよ」となれば、「情報が取れないけれど判断しなければならない」と確信できることになる。そうなったときに、「別の情報を必要とする」としてそちらに決めるのか?いやいや「もうその情報がない中で判断しよう」と決めるのか?それを決めること。ここから始まるのよね。そう、だからそこでもここでも、実はいろいろ決めている。ただ、レベルの高い決定と、低い決定があるようで、高い決定を求めるならば、それなりの準備、仕組みが必須に。…ということに気づいて、それを進める方向で動くのか、動かないのか…も決める(笑)。