人が足りないから

現場の話を聞くと、人が足りない、仕事が多すぎる…という声を聴く。

逆に言えば、人が余っています…なんて職場はまずありえないのだ。ただでさえ、日本の現状は生産効率が高くないことが言われているのに、人余りなどはあり得ない。今後労働人口が減少することが明らかに目に見えている状況で、明確に人が余る作業、職場はまず出てこないだろう。

 

そんな中で仕事を割り振られたとき。ご多分に漏れず人が足りないわけだ。でどうするのか?上司に直談判するのか?何を言っても無理だからそもそも言わないのか?もちろん、言わずに頑張るのも一つのやり方。いくら言っても追加は出てこないからあきらめるのもそれはそれで解だろう。

過去に私はそんな場面で、「いや、現場はもうパツパツです。人を追加してください」とお願いしたことがある。
と、上司が言った。

「よし分かった。で、何人ほしい?」

「(おっ!!)じゃあ、2人追加で…」

「2人、ほんとに2人でいいのか?もうこれ以降は追加は絶対ないぞ、それで本当に足りるんだな?」

 

こうして迫られ、私は返事ができなくなった。実際、追加もされなかった。完全に敗北だ。

敗因は明確だ。結局「何にどれだけ足りないのか?」という事が分析できていないにもかかわらず、感覚で増員をお願いしようとしていたという事。これに尽きる。

もしも、スケジュールなり品質なりが分析できていて、

「これこれの時期で現状ではこういう状況が見込まれ、これにより、スケジュール的にここで〇日の遅れが予想されます」といった分析があれば、明確に人数や必要なスキルが挙げられたはずだ。

 

こうした、何に何人足りないかを明確化するスキル。あなたはお持ちだろうか?

それ以後、私は結構いろいろと学習したよ。おかげで色々な視点から、こんなBlogを書いているんだけど。