同時代性と興味
その時代の様々なヒーロー、ヒロインに憧れ、そして最初はドラマの中だったり、漫画の中だったりした役から派生して、当人そのものから大きな影響を受けることはあるだろう。
ずっと昔なら、吉永小百合、石原裕次郎、高倉健、美空ひばり、手塚治虫、Beatles…。役者でも、音楽家でも、スポーツ選手でも漫画家でも、憧れの誰かの言葉、行動は、同時代の自分の考えを方向付ける何かを発することがある。
SMAP、ドリカム、ミスチル、宇多田ヒカル、さくらももこ、村上春樹、マイケルジャクソン、鳥山明などなど。
もう今は、漫画をバカにする日本人はいないだろう。世界に通用するコンテンツでもあり、漫画を通じて多くのことが学べ、疑似体験が可能だ。現実世界にない事であっても、漫画なら体験できる。
さらにここ10年くらいはゲームもその世界に仲間入りし始めているだろう。もう実写と見まごうようなゲーム、ストーリーも、昔の小説などと比べてもそん色ないものもある。
そう、そうした、様々な自分一人では考えたことがなかったこと、考えられない事、体験しようもできないことを、考えられるようにしてくれること。昔は本くらいしかなかったのだろうけれど、今なら、本はもちろん、音楽も、映画も、漫画も、ゲームも、様々なメディアを通じて触れることができる。
それを、「ただ楽しむ」のも一つだけれど、それをきっかけに、考えが広がれば、何かに気付いたら、何か引っかかりがあれば、それを契機に別の媒体で探してみる。自分で考えてみる。単なる刺激を楽しむのではなく、コンテキスト、メッセージを読み解くことができれば、自分なりに考えられれば、たぶんそれだけで人生はより刺激的に、そして楽しくもなるだろう。
たぶんそれが「興味を持ちなさい」という事なんじゃないかと思うのだけれど。