ルールの切り替えポイント

世の中には国の法律を筆頭に、様々なルールがあるわけで。地域のしきたり、会社の決め事、学校の校則、自宅のルール…。こうした大小の様々なルールを使いこなしながら、日々の生活を営んでいる。

 

これらのルールは何のために作られているのかというと、日々の生活を互いにより快適に過ごしていくために決められた取り決めとして作られているという事。だからこれを守らなければ日々の生活がギクシャクすることもあるだろうし、場合によっては捉えられてしまう事だってあり得ることだ。

 

ただし、じゃあいつでも「そのルールを厳格に守り続けていればいい」のだろうか?例えば緊急時、有事の際にも、「いえ、これは上司の確認を得ない事には…」と言っているのだろうか?そう、そうしたルールが守られる状況としては、「通常運用」されている、ある意味「平和な時」…というのが大前提。異常時や緊急時の際には、それらを逸脱したほうが、結果的に皆が助かる、より良い状況に進むことができることだってあるはずだ。

 

だがこの「いつをもってその前提が切り替わったとするか」という切り分け判断がむつかしい。正直に言えば、そのような訓練がなされていない。であるがゆえに異常時であるにもかかわらず、「いやそれはうちのルールでは認められないので…」と拒もうとする人と、目の前の困っていることを解決するために進めようとする人の間で、一悶着起きてしまうことも。この典型例を「お役所仕事」と呼んでいると言うこと。

 

いや、それを学ぶ、トレーニングすることはかなり難しいのは事実。であるがゆえに、常に最適を、今の最適を考え続けることなどをするしかないのではないだろうか。

ルールの切り替えポイント、いつがそれなのか、そしてその時にはどうすればいいのか。さらにそう考えたうえで行動できるのか?その状況をいかに共有するか、できるか、まだまだハードルは高い。