太って、やせる

私が子供のころの「貧乏人」のイメージは、食べるものが足りずに痩せこけてガリガリ、というイメージ。ある意味それが刷り込まれていたといってもいいかもしれない。

 

ところが昨今のリアルな貧しい人はどうなのか?別に私は医療関係者ではないけれど、自分の住んでいる、仕事をしている環境の周りの人々を見ていると、少し貧しいかもしれない人々は、太りだす。そして究極に貧しくなると痩せ始める。

 

昨今はコンビニがどこにもはびこっている。小銭があれば、とりあえず餓死することは避けられる。(実際はコンビニは安くないはずなんだけど)そんなコンビニで買えるものは何か?特にそんな人が求めるのは、その多くが炭水化物。もちろん、野菜も小売であるけれど、「エネルギー」的に考えると、ご飯やパンや麺類に手が伸びる。結局安く効率的にエネルギーを摂取しようと考えれば、それらに手が伸び、結果的にはコメや麦に支配されているわけだ。

他方、昨今取りざたされている「炭水化物ダイエット」。それらが少量でエネルギー効率が高いことで太る原因になるからこそ、減らしましょう、食べないようにしましょうというダイエット手法。でも逆に言えば、それこそがコスト効率が高い食品であるということから、少し貧しい人々は、それらを優先的に手に入れようとすることに。

 

エネルギー値だけで考えれば、小麦に支配された人類は、結果としてかなり効率の良いエネルギー源、食料源を手にし始めているわけだ。まだまだ先進国中心だろうけれど、だからこそ先進国で無駄遣いされているエネルギーとしての食糧を効果的に分け与えられる方法が求められているという事。

 

ただ悩むべくは、美味しいものほどエネルギーが高い傾向はやはりある。だから、おいしさばかりを求めすぎて、結局カロリーオーバーになりがち。だからこそ「昔の金持ちは太って」いて逆に「貧しいものは痩せている」というステレオタイプに。

でも現実はさらにその上を行き、美味しさという快楽と、健康という二律背反した事象の中で悶えているのが金持ちであり、そこを制御できるほど(特に都会では)金をかけて健康維持している金持ち、そこまで我慢できずにそこそこおいしいけど不健康、という小金持ち、というか、やっぱりこれもある意味貧しい人かもね。

 

最近、明らかに太ってきた自分がいる。orz