進化と成長

その双方を同じととらえる人もいる。

しかしそもそもダーウィンが提唱する進化は「その環境に適応できること」で進化してきたわけであって、いわゆる「成長」とはちょっと違う。今までと同じなら環境適応できていなかったモノが、何か変わったことによって適応できていれば、いわゆる成長ではなくともそれでいい、それが進化。「進化」とは「適応できるような変化」であればいいという事だ。

 

変化。だから何か変わればいいのだ。個人で考えれば別に頭がよくなる必要はない。ただし、その状況に適応できるように変化するためには、多少の知恵は必要になるだろう。なので単に変わるだけの変化では進化できず、成長しなければ進化できない事が多いわけだ。

 

ではなにを変化させるか、成長させるか。もちろん伸ばそうと思うところが明確化し、そこに狙いを定めてやる場合もある。でもそれが見えている時点で、当人はかなり戦略的に自分が分析できているのではないか。わたしをふくめおおくは、何を…と言われても、手をつけるべきポイントは数多くあり、その中からまぁここからいくかと手をつけ始める、って人が結構いるのでは?

とは言え個人ではなく企業では、それこそ企業として生き抜くために、戦略的に市場を分析し、自分たちのビジネス領域、スキルを見据え、変化方向を決めていく。そう、変化の方向をきめなければ、組織としては勝てないのが現状。変化方向が決まる事で、「その方向への変化を持って成長する」という進化を進める。

方向、分野、強み、弱みを見据え、伸びる可能性がある軸を決めてそこに投資する。その方向での成功した成長が進化で、成長しなければ、適応できなかった変化に過ぎないのだろう。

似たようなややこしい言葉、多いなぁ。