自分の作り方

たぶん、今の50代より上の世代は、たぶん、世間の流れに乗っていれば、それなりの悪くない人生を送れていた世代だろう。何となくでも社会生活が成り立っていた。

だが40代より下は?そもそも就職氷河期世代などとも呼ばれている時代も含め、景気が勃興する、それこそ給料が1年前に比べて何%も上昇する…なんて感覚に見舞われていた人はほとんどいないだろう。
であるからこそ、自分で未来を設計していかないといけない。時代の流れ…だけでは、十分な未来の生活は成り立たなくなっている、というのが現代。それをもってして、自己責任の時代…などという人もいるが、いや、時代に翻弄されないように「自己責任だけ」で乗り切るのは、それはかなりキツイ。

でも嘆いていても仕方がない。自分で自分を作っていくしかない。だがそれを教えてくれるのは、今の上司、少なくとも現状の会社の上層部の50代ではなさそうだ。彼らは「時代の波」に乗っていた人がほとんどで、切り開いてきた人がいないとは言わないけれど、数はかなり少ない。という事は、彼らはあてにならないという事。

であるならば、自分で自分の作り方を考えなければならない。もちろん、ある程度の型はありそうだが、全員が同じやり方がいいとは限らない。とはいえ、なりたい自分、5年後10年後の自分のイメージを描けている事、つかんでおくことは重要だ。

 

唐突だが、カーナビというシステムがある。あれは「ゴール」が設定されているからこそ、ずれると「りルート」して修正し、目標たるゴールへと少しずつ近づいていく。逆に言えば、ゴールたる「到着点」を入力しなければ、ずれているのかいないのかさえ分からない。
自分の人生、キャリアだって同じではないのか?いつまでにどうなりたいのか?いつ頃にはどうなっていたいのか。大きめのありたい姿を掲げ、それに向けてのルートを作る(カーナビはそこを計算してくれるが、人生を計算してくれるナビはないので)。と、10年後の自分なら、5年後にはこの一に、3年後にはこの一に、1年後にはここにいないと、到底たどり着けない、という事が見えてくる。カーナビと全く同じこと。

という事は、それなりのゴールセッティングをするという事。そしてそこへ向かっての道を明らかにして行く事。
でもまず、その「ゴール」を考えていない人、結構いるんだよな。