効率化を阻むもの

最近も様々なBlogやWebの記事で上がっていたけれど、これだけ「効率化」とか「時短」とか言われているけれど、そもそも、「時間以外の指標での評価の仕方」がわかっていない(いや、分かっていたとしても出来ていない)資本家が多いのではないだろうか?

 

資本家に限らず、いわゆる会社の中で「評価する側」の人間が、何をもってして、労働者を評価するか?において、労働時間以外の指標を明確にしているだろうか?

たとえば、いつも定時で帰宅するAさんと、毎日残業をしていたBさんと。このふたりが同じ成果を上げているとしたら、それは当然Aさんの方が効率がいい、成績がいいと評価されるべきではないのか?
しかし今までの日本の多くにおいては、Aさんは残業手当がつかず、Bさんは残業手当がつく。要するに、同じ成績なら、残業したほうが「得だった」わけだ。

これを現場ではこう呼ばれることがある。

「彼はいろいろ努力している。」

 

こうなると現場(労働者)は残業をしがちになる。その方が実入りが大きくなるからだ。結果として、「効率化を忌み嫌う現場」が生まれることに。

まぁ、だからこそ「早く帰れ」「残業禁止」を叫ぶ現在があるわけだが、それはそれで先日書いた「個別最適」に近づいていくのでよくないことに。

 

すくなくとも今現在多くある間違いが、残業時間を減らしましょう「だけ」になっているところ。いや、それが目的ではなく、「残業時間を減らしても、今までと同等以上の成果を出せるようにしていきましょう」でなければ、多くの現場は破綻し、アウトプットは減り、成果は減少することに。

明確に「測定の指標」「物差しの指標」を示す上司、示す組織にならなければ、決して効率化への道のりが「効率化」されることにはならないことに。もちろん、この指標だって、一つでは評価し難いこともある。それじゃぁと指標をやたら増やせば、それはそれでその値を追求する意欲も失いがちなのだが。

と、もう、この時点で、「効率化」できてないんじゃね?