変化の閾値

知らない人はこう思う。「それやったら、こんなに悪くなるんじゃない?」「何が(どんな悪いことが)起きるか、わからないよね」「今より悪くなるんじゃないの?」

だから、「変わりたくない人」は「今まで通りに行きたい」「悪くしたくない」と考える。変化したくない人々だ。

 

たとえば、状況が良い/悪い、という目盛りがあるとして、均衡状態を0として、良いほうはMAX方向に⁺100、逆に、悪いほうはMAX値として-100とする。
この状況で、状況が-5や‐10くらいに悪くなったとしても、「もっと頑張れ」と現状努力で回復することを求めがちで、変わろうというエネルギーにはつながりにくい。だが、状況が‐50、‐80といった、明らかに悪い方向になっているとするならば、「こりゃ、変えなきゃいかんな」と変わる方向に流れが向いてくる。

逆に、状況が⁺方向であれば、特に文句なく、このままいってくれ、という事になる。ということは、変化が起きないという時は、この目盛りが-20~⁺100くらいの範囲ということ。逆に言えば、変化するときはというと、‐100~‐20くらいの状況でなければ起こりえないという事だ。

 

厳しいのは‐30~0くらいまでの範囲の状況の時。明らかにネガティブ状況で悪い状況ではあるけれど、今の状況を若干努力すればよくなる可能性もなくはない。ともいえるが、悪い状況の始まりととらえることもできる。ここがせめぎ合いのレベル。

 

さて、ひとつ選挙が終わった。2020年代に向けて、各地のスタートが切られた。