不安というエネルギー

何か心配事があったり、不安があったりする。たとえば学生時代なら、あぁもう少しこっちを勉強しておくかとか、もう一度テキストを読んでおくか…といった準備不足による不安があるだろう。

こうした準備不足で定期試験の点数が芳しくないかもしれない不安に対して、何をすればいいかわからない、勉強が手につかない…というのは、バカ!と一言の下に片づけられるのが落ちだ。

 

一般的な事項においてもそうで、何か不安があるのなら、それに対して何か行動してみる、とにかく動いてみる…というのが、まずはスタートだと考える。そうしてスタートすることで、どこから手を付けるのか、原因を探る、要員を分解する、対策を考える、打てる手を打ち始める…といった活動につながる。これが仕事という事。

もしも、不安もなにもないところでは、次も以前と同様にすればいいだけだし、何も努力する必要もないしと、前に進む原動力が何もなくなるという事。そう、「不安」が原動力であり、前に進むエネルギーに変換されているという事。

よくあるのは、不安だ不安だと言う割に、アクションを起こそうとしない、行動につながらない人がいると言うこと。まずは動こう。すると、効率がいいとは限らないけれど、何か見えてくるものが。

 

ただし、あるレベル以上の不安や恐怖になると、もしかするとそうはいかないかもしれない。不安や恐怖が大きすぎて、何も手につかない、考えられない、行動すら起こせない…といった事もあり得るだろう。真の恐怖、大きすぎる不安に直面すると、動けなくなる、言葉も出なくなることが。だから、「大きな不安」になる前に、「小さな不安」で対処しておく。その心がけ、対処方法を身につけておかないと、だんだんと対処できなくなることで、不安が固まって大きくなり、やがて対処できなくなることに。

 

ため込んじゃいけないってことか。他にも通じてるな、これ。