ほら見たことか!の真意

仕事や物事を失敗した際に、知人や上司から「それみたことかっ!」とおしかりを受けることがある。だがこれ、意味のあるコメントなのだろうか?と。

 

「ほらぁー、言わんこっちゃない」とか「ほーらやっぱり」などなど言い方はいろいろあれど、結果的に相手が意図しているのは、

「ほらみろ、俺が言った通り/思った通りの結果になっただろう。だから助言したのに」

という、昨今で言うところの「マウント」を取りに来ている以上のものは何もないことが。

 

マウントを取る、というのは、相手より自分が良く分かっている、良く知っている、良く理解している…という事の明示化でしかなく、それは「相手への言葉」というよりも「自分のための言葉」としての意味が大きいのでは。

これを感覚的に理解しているからこそ、こうした「ほら見たことか!」は、相手に一番言われたくない言葉だ。

(まぁ、親が子供に、ほらぁプンプン…みたいなシチュエーションもあるけど、ちょっと上司と部下とは関係性が違うかな)

 

過去の経緯を「グダグダ」とほじくり返しても意味がない。いや、教訓として次回に生かすという意味はあれど、それ以上でも以下でもない。

前を見よう。今からうまくやるためには、いまから前へ進めるためには。