秋の気配

もう8月も最後だけれど、それでもまだ夏休み。

…の割には、外で遊ぶ子供たちとか、クラブ活動にいそしむ中学生なんてのはほとんど見かけることがなく。確かに今年は暑くて暑くて、熱中症の危険があるため、外での運動は基本的にNGなんて日もあったり。まだ昼間にはセミも鳴いているし、道端にはコロッとセミの亡骸が落ちていたりもする。

 

でも着実に朝夕は涼しくなってきて、つい先週のつもりでいると、朝方なんかはちょっと寒くて目が覚めたり。夕方になれば、実は虫の声が喧しく聞こえ始めたここ数日。

 

宿題やった?絵日記書いた?ついひと月前に立てた「夏休みにはこれをやるぞっ!」はどのくらいできただろう?中3、高3なんかだと、「夏休みを制する者は受験を制す!」なんて事も言われたりするけれど、できてればいい。でも、できてなければ「もうだめだ orz」となって、投げやりになってやしないだろうか。

 

夏休みは分かりやすいから誰でもそうだけれど、実はどこだって、いつだって、思い立ったその瞬間からあらたにスタートは切れるし、仕切りなおすことができる。確かに、一か月前に組んだものよりはタイトなスケジュールにならざるを得ないところもあるかもしれないけれど、逆に言えばそれだけ真剣みが増したり、切羽詰まって本気になって、ぐっとエンジンがかかったりするもの。たまたま、週の初め、月の初めというところをキリがいいと考えやすいからそこから始める人が多いだけ。

 

ただし、それが「よし、じゃあ夏休みが明けてからは…」では実はすでに遅れていることに気付いている人は少ない。

夏休みが明けた瞬間から“走り出す”ためには、夏休みが明けた瞬間からの“スケジュール”を、“今のうちに準備”しておかなきゃいけない。(もちろん、夏休み中のスケジュールは、夏休みに入ってから組むんじゃなくて、夏休みに入る“前”に組むのがセオリー…だけど、できていただろうか?)

 

「よーい、ドン!」の号砲は、キリのいい時になりだす。それに合わせて走り出すとするなら、その号砲がなる“前”に、作戦(スケジュール)を立てておく。立てておけるだけで、あとはその作戦にのっとって、思い切り走るだけ。作戦を考えながらスタートするなんてのは、とっても複雑で、面倒で、スピードも出ないことは言うに及ばない。

 

もうすぐ夏休みが終わる。