2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

習うチャンス

小学校では、国語の授業の一環として作文を書かされた。遠足へ行ったこと、家族について、みんなで同じ物語を聞いた感想、読書感想文などなど。もうかなり古い記憶なので定かではないけれど、何と無く先生の感想が付加されて、個人に返却。良い作文だと評さ…

覚えることと、理解すること

覚えなければいけないことは、覚えるしかない。地理や歴史などの社会科、また理科などに出てくる人により命名されたものをはじめとして、国語の漢字、ことわざなんかはそういう情報の集まりの例だろう。 言葉に関する集まりを国語、人や人にまつわる現実やこ…

一致させる覚悟

かくれんぼができない子供が増えているという記事を見た。そういうタイトルの本もあるらしい、が、中身は読んでいない。 どうやら一人になることが怖い、という話のようだ。自分がとっている行動が、もしも他人と違ったらどうだろう?一人だけ特異な行動、一…

火のないところ

先日、友人宅でのパーティーに招待され、楽しいひと時を過ごす機会があった。参加者の一人の方の記念日が近いということもあり、小さめのホールケーキを購入し、ろうそくを一本入れてもらった。 こぢんまりとしていたけれど、場は楽しく、話が弾み、おいしい…

個別の○人と思想

「攻殻機動隊」が好きな人なら知っている人が大半かもしれない。アニメ化されたシリーズの中に「個別の11人」というストーリーが展開されるものがある。そもそものリーダー格を有する誰かがチームを指揮したり、組織されているチームが存在するのではなく、…

ベースラインが揺れると

いくつかベースラインの話はできるのだが、今日はこのベースラインの話。 昨年比○%、という比較をすることがある。 が、これ、けっこう危険な比較の一つ。 経済指標においても使っていることあるので、まぁわかっている人/発表する側にとっては都合のいいツ…

「○○過ぎる」という意味

一時期、美しすぎる○○さん(○○には職業名が入る)というタブロイド紙や雑誌の見出しがおどった時期があったような気がする。そしてたいていが、その○○に相当する部分に入る職業には、(美しすぎるという形容詞の場合には)美しさが売りとなる職業“ではない”…

マルチパーパス/マルチユースの幻想

とあるところで、パソコンの使い方を教える機会があった。パソコンの使い方というよりも、Microsoft Office Word の使い方、というほうが正しい。参考資料に沿った形で、「チラシ」を1枚作ってみましょう、というわけだ。 今すでに会社で働いているような人…

すってんころりん

格闘技に詳しいわけでは決してないが。私の古い記憶を引っ張り出すと、柔道で一番初めに学ぶのは“受け身”だ。相手に倒されたらどう受け身をとるか、投げられたらどう受け身をとるか。格闘技であるがゆえに、相手を投げたい、相手に技をかけたい…、と思いを描…

選択の段階

日本は有数の温泉宿なんてのがいくつもあり、温泉好きの旅行客も多い。そんな旅館にはさまざまな売りがあり、たとえば料理が素晴らしい事、部屋が広い事、各部屋に露天風呂がついていること…などなど様々。でそのひとつに「何もない事」というのもあったりす…

妄想:汲み取る、汲み取らせる

どんな仕事でも構わない、かならず誰かと協力して仕事をしたり、誰かのために働いて対価を得る。分業で成り立っている社会であるため、必ず誰かとコミュニケーションするというところからは逃れられない。 優秀な仲間と一緒に仕事をすると、これほど楽しいこ…

人は“それ"を選びたいのだろうか

ウナギ屋など、もうここ何年も行っていないなぁと思いながら。 別にウナギ屋に限らないのだけれど、うな重のメニューに、松竹梅があったとき、みなさんはどれを選ぶだろう?日本人のメンタリティかもしれないけれど、“一番安いのは遠慮したい、だが一番高い…

消耗品としての道具

ちょうど良いサイズのねじ回しがなくなっていて、ドライバーを購入する必要に迫られた。街へ出る。今どきならまずは100円ショップだろうか。 店に入るとお菓子やキッチン用品、文具、トイレタリーなどなど、さまざまな商品と共に、片隅に日曜大工に関する道…

見繕われたもの

以前の私の職場はいわゆる家電業界だったのだけれど、次の新製品を出すために、こういう言葉を何度も聞いた。 「エンジニアのみなさーん、次の新しいフィーチャーを考えてください。」 もちろん、大前提として企画が新商品のコンセプトを固めたり、市場調査…

メル友

「メル友」こんな言葉を聞いて「ピンとくる」人は、もうかなり古い人だろう。実はその数年前には「ベル友」なんて言葉もあった。 1990年代初頭、まだケータイ電話はかなり高価で、一般人の間では、ポケットベルという代物が使われていた。ポケットベルについ…

夢が転がり始めるために

世の中には、機会があるなら新しいビジネスを立ち上げてやろうと、虎視眈々と狙っている人たちはワンサといる。金と力があるものは、そういうアイデアのネタを引き付ける力を持っている。なぜなら、その金の力を利用させてもらって、アイデアを実現にこじつ…

君がそこにとどまっているためには

もう初代の「スーパーマリオブラザーズ2」で遊んだことない人なんての、たくさんいるんだろうなぁ。 最近のゲームは、実写と見まがうグラフィックを駆使したものや、複雑なゲームシステムが楽々使えるようなものが主体なのかなぁ。ゲームを本気でやらなくな…

最適なコンバーター

人が行動すれば、なんらかの結果が生まれる。それが「仕事」としての行動であれば「ビジネス成果」であり、「勉強」としての行動であれば「テストの点数」などとして表出する。 何かを作ろうと食材を「調理」すれば「料理」となり、「スポーツ」として運動す…

明日の方向

家電王国日本では(かなり乱暴ではあるのは承知の上で)二つの軸で商品化が進んだ。 ひとつは大きさ。もう一つは機能。 当たり前だけれど、大きさに関しては、「より大きくする方向」と「より小さくする方向」がある。 テレビで考えるなら、昔なら14インチ、…

手ほどきの前に

・これは包丁です。野菜を切るにはこのように使います。肉はこんな風に切ります。 ・これは金づちです。くぎを打つにはこういう風に使います。 ・これはケータイ電話です。電話をかけるにはこのボタンを押して、電話番号を打ちます。 道具を使う場合、見れば…

描くのではなく、浮かび上がってくるもの

昔は週刊誌などの1ページに、必ず迷路なりクロスワードパズルなりがついていて。 今だと数独なんかになっていたりするのかな。 たとえば、迷路の解き方にもいろいろ方法があって。 ずっと壁を右手で触っていると仮定してたどり続ければ、やがては出口に通じ…

この先にあるもの

以前私が働いていた会社は、いわゆる組み込み家電業界。ここ20年ほど、ムーアの法則に従って、半導体の集積度がぐんぐん上がることによって、作る製品の性能はうなぎのぼり。 誰もがわかりやすいところで行くと、デジタルカメラの画素数が、当初35万画素あた…

分解不可能

デジタルテレビの新機種が各社から発表される。「将来を見据えた、今までのハイビジョンの4倍画質にあたる4Kモデルが、お安く出ている…」というニュースが報じられる。 つい数年前までは、「デジタルテレビに切り替えましょう、ハイビジョンです、3Dです…」…

形式言語

誕生日会というのは、子供のころは待ち遠しい日付の一つなんじゃないだろうか?どんな子供でも、必ず1年に一度、自分が主人公になれる日。特別な才能がなくたって、表彰されるようなことをしなくたって、みんなが自分を見てくれる。 小学校に入ってからも、…

真に受ける

このBlogをはじめから読んでいらっしゃる人はご存じのとおり、私は今再就職活動を日々続けている。まぁいろんな情報をあちこちで仕入れるわけだ。 その一つとしてこんなものがある。 昨今、新人であれ中途採用であれ、就職状況は厳しい。テレビで見ていると…

やわらかいまゆ

子供のころに親に言われたことがある。いい友達を作りなさい、と。 小学生ではたぶんわからない。友達なんかいっぱいいるし、と思っている。一緒に遊べる楽しい仲間、それが友達。 しかし思春期を迎えるころから徐々に複雑な自分が見えてくる。楽しい友達も…

クセジュ

学校の授業でも、講演会でも、勉強会でも、会議でも、どんな場所でも時間に余裕があれば、たいてい質問を受け付けてくれる。日本人は、みんなの前で手を挙げて質問することに躊躇する傾向もあったりするけれど、それでも話者はたいてい「他に何か質問はあり…

お仕着せ

どちらも子供のころの遊び道具の一つ。粘土は油粘土と紙粘土だったかな。ブロックも、レゴとダイヤブロックくらいが二大勢力で、それ以外にもいくつかあった気がするけれど。 わかりやすい方からいこう。「ブロック」は規格品だ。何種類かの形のブロックがき…

野放し

何かを「始める」とき、新しいことに挑もうとするとき、よほどのやらされ仕事でもない限り、それが成功したときのワクワクを夢見たり、期待したりするもの。うまくいくかどうかは保証されていないことも少なくないけれど、思い描いた通りにうまくいけば、楽…

動き続ける/とどまり続ける

考える前にまず動けとか、動きながら考えろとか、止まるなといった指示が飛びがちな昨今だけれど、止まっていること/とどまり続けていることというのには、いくつかの事象がありそうだ。 まず当人が本当に止まってしまっているという場合。周りが動こうと、…