2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

本質の所在地

お子さんをお持ちの方と食事を一緒にする機会があった。実はそれは食事ではなく、デザートが目的の集まりだったのだけれど、それはそれでまた別の機会に。 そこで話題になったのは、子供とテレビの話。 お一人はまだ3歳くらいのお子さん。当然ながらテレビの…

変転

銀行に行く。番号札をとってしばらく待つ。待合場所には3人掛けのモスグリーンの長椅子がいくつかおかれている。初老のご婦人や会社の制服を着た女性、案外スーツ姿の人は少なくて、カジュアルな服装の方が多い印象の、そんな時間。 長椅子の横にはちょっと…

震える感覚

珍しく連日で別の旧友と会う。彼とは以前の会社で、同じ部署で仕事を一緒にしていた時期があったのだけれど、彼が一足先に退社。その後彼は会社を経営して、小さいながらも一国一城の主として生計を立てている。 彼に限らず私の周りには、私が元いた会社を辞…

ひさしぶり

昨日は、私が退職した会社の同僚との飲み会に誘われた。 会社自身の状況は、ニュースに取り上げられることもあったり、facebookやtwitterなどを通じて見えてくるものもあるけれど、やっぱり生の声は違う。 雰囲気、空気、そうしたなかなか文字だけでは伝わっ…

覇者への道筋

2013年4月であるつい先日、とうとう将棋における、棋士対コンピュータのチーム戦である「電脳戦」において、棋士チーム側の負け越しが決定した。 すでに10年以上前に、IBM社のディープブルーがチェスの世界王者を破った映像は、個人的に脳裏に焼き付いている…

残すべき記憶

今どきのものはあまり詳しくないけれど、小学校で習うことというのは、習熟別学習方式でもとっていない限り、どのクラスにいてもどの学校にいても、理解すべき量は定められている。中学も同じ。一部の進学校は別かもしれないが、事実上高校もほぼ同じだろう…

狙うべき場所

いわゆるニュータウン的な都会に住んでいた私は、小学校の頃、昆虫採集にあこがれた。昆虫図鑑などを見ると、夜中に、樹液に似せた砂糖水のようなものを塗り、朝早くに見に行けば、虫がたくさん食事に来ている、うまくするとカブトムシやクワガタ虫も…という…

主の変遷

いまから20年ほど前。家電はまだアナログが主流だったころ。 そのころの家電であっても、中には小さなプログラムは入っていた。そのサイズおよそ「数KByte」程度。今どきのプログラムから見れば虫けらみたいに小さいものだけれど、まだメモリーも高価だし、…

逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ

転んで怪我をすることが怖いので、とてもとても注意して、ほぼ確実に転ばないようにして生活することはできるかもしれない。そうして「転んで怪我をすること」はなくなる反面、転ぶことがないということは、転び慣れていない、転び方を知る機会がないという…

何が間違っている?

『IDとパスワードを入力してください。』 最近あちこちでよく見聞きするきまり文句。 金融系のATMなどはカード自身がIDであるため、『パスワード』のみの入力で済むことがほとんどだが、それでも忘れたり間違ったりもする。まぁ数字4つ程度なので入力し直す…

鳥は優雅に飛ぶ

情報に物理的な形を与えることで、人は途端にそれらを扱いやすくなる。たいていそれは、記録媒体と呼ばれる。 音楽という情報を、「レコード」や「カセット」「CD」「MD」という形にして来た。時間にして60分から90分程度の長さがひとつの形となったものが多…

手がかり

“テレビ”という装置は、音と映像が流れてくる装置であり、そこにチャンネルという何種類もの違う音と映像を流しこむ“流れ”を備えている装置。最近でこそ、バラエティにおけるタイポグラフィ的表現手法が確立した感があるけれど、そうして画面に出てくる吹き…

作り方

投資の世界では「卵は一つのバスケットに入れるな」という格言があるそうだ。そのバスケット一つにすべての卵を入れておいたとき、それひとつを落としてしまっただけで、“すべての卵”が割れてしまう危険をはらんでいる。それを、すべての資産ということに例…

小さな幸せ

あなたはどんな時に、あぁ幸せだなぁと感じますか? 仕事がうまくいった時? おいしいものを食べた時? ほしいものが手に入った時? 子供が幸せそうなのを見た時? 自分が、子供が、配偶者が、両親が、恋人が…と、さまざまなところでさまざまな幸せを感じる…

たかが道具

ご自宅にハサミは何本持っていらっしゃるだろう?すぐ手に取れるリビング近くの引き出しにある大きなものもあれば、裁縫道具箱に入っている握りばさみ、子供部屋にある子供用のハサミ、キッチンに用意しているキッチンばさみもあったりしないだろうか。 衛生…

それに名前をつけたいですか

ペットである犬や猫には名前を付ける人も、草花には名前を付けないことがほとんどではないだろうか?もっと小型の小鳥やハムスターにまで名前を付けるのに、大きな鉢植えや観葉植物にまで名前を付けているというのはあまり聞かない。ロボット犬やロボット掃…

世界は数字でできている

電話というものがこれほど世の中に広がる前には、ある番号をだれかと取り合うということはなかっただろう。電話というツールが一般に使われるということになったからこそ、電話番号という、本来意味のなかった一塊の数字列が価値を持ち始める。それも、当初…

すぎたるは…

美しすぎる市議会議員なんてのが記憶に残っているけれど、美しすぎる○○といった見出しのついた週刊誌記事がにぎわした事があった。 別にそれらすべてをチェックしたわけではないけれど、確かにきれいな方なんだろうし、その職業以外でも、もしかすると「美貌…

消費喚起

WindowsXPの保守期限が残り1年で切れるということを、ニュースで取り上げている。企業はそれなりに予算を積んで交換する算段を付けるだろう。けれど、自治体や公立の学校などで、多数のXPが導入されているところのインタビューとして、 「なんらかの安い暫定…

最後通告

もうなくなってしまったけれど、M-1グランプリという、漫才で一番おもしろい一組を決めるイベント/テレビ番組があった。年末の恒例番組ともなっており、視聴率もかなりとっていたはずだ。立案者は島田紳助氏だったと思う。 あれはテレビ番組上、もっとも面白…

コラテラル

プライバシー情報の取り扱いが厳しくなって以降、ちょっとしたプライバシー情報が漏れることに、普通の人々がとても敏感に反応する昨今。学級会の連絡名簿や自治会名簿の作成で、電話番号はもちろん、ひどい所では名前すら載せるなという要望まで出ることが…

決断と痛み

『今日の降水確率は30%。帰りが遅くなる方は、傘をお持ちいただいた方がいいでしょう。』 今日は外出だからなぁ、荷物は少ない方がいいんだよ。でも傘持って行った方がいいのかなぁ…。えぇい、なしで行く! その結果が、やっぱり帰りに小雨に濡れて帰ったり…

苦言

「おつかれさま」ピーターバラカン氏が言っていたのだが、日本はとにかく、仕事が終われば「お疲れ様」一辺倒だそうだ。 「今日はとてもよかった、ほんと、良かったよ」とか 「今日はどうしたの?いつもの感じが出てなかった。調子悪いんじゃないの?」とか…

機敏

NHK今日の料理や、三分クッキングでのアシスタントにはじまり、民放の料理バラエティーと呼ばれる系統の番組においても、その現場で作られた料理を食して、コメントを述べるという役割のタレントやアナウンサーがいる。 「いやぁ、これはおいしい」 といった…

ガラパゴスを笑うな

スマートホンの売り上げが驚異的に増えているにせよ、それでもまだ、旧来の形のケータイ電話を使っている方はいる。ガラケー(ガラパゴスケータイ)なんて呼ばれていたりする。 「ガラパゴス島」という島がある。進化論でおなじみ?で、その島での生物進化の…

おいしい食事と

人とのつながりというのは、なかなか不思議なところがある。全然つながりが広がらない人もいれば、あっという間にいろんな広がりを持てる人もいる。 たぶん10年前なら、どこかの会社を辞めたとか、学校を卒業したあとでも、なかなかそのつながりを保つのは難…

映像がうつしてしまうもの

LINEが爆発的にはやったこともあってか、無料でのショートメッセージを送りあうアプリが花盛りの様相を呈している。パソコンをちょっとお使いの方だと、LINE以前からそうしたチャットソフトはいくつもあった。いや、チャットといったテキストメッセージに限…

上下

最近は、デスクトップPCよりも、ノートPCを使われる方が増えてきているように思う。家電量販店へ行っても、昔ながらのおおきな筐体のデスクトップPCの売り場などはほとんどお目にかかることなく、各社のノートPCがずらりとラインナップされている。 昔はとい…

いつもの風景

会社勤めをしていると、外回りが仕事という人は別かもしれないが、多くの人が、毎日同じような時間に家を出、同じような時間の電車やバスを待ち、同じような車両位置に陣取り、同じような面々を眺めながら、同じ会社の門をくぐり、同じオフィスに入り、同じ…

新しい世界

ある会社を辞めた。昨日2013年3月31日付だ。長年勤めていたし、本来やめるつもりなどなかった。 良い会社だと思っていたし、今でも世間的には良い会社でとおっているだろう。社名を言えば日本はもちろん、世界に名前を知られている会社だ。 だがその会社も、…