ウサギとカメ(6)
ある日ウサギが言いました。
「カメさんカメさん、あなたは歩みが遅いんですね。そんなに遅いと何かと不便でしょう。はっはっは :)」
そこでカメは言いました。
「いえいえ、そんなに不便なことはありませんよ。実は結構速いんです。」
「じゃあ向こうの山のふもとまで、競争してみましょうか。ま、結果は明らかですけどね。」
そこでカメはしばし考えました。
確かに、競走をすればウサギには負けるだろう。
だがそれだけで競うのは理不尽だ。
ならば自分が得意な競争も込みで勝負するのがいい。
では、ウサギよりもカメが得意で競えるモノはなんだろう?
自分の得意なものを知ることで、例え不得手なものがあったとしても、勝てる可能性が出てくる分野に持ち込めばいい。相手が得意なところばかりで勝負する必要はありません。
ただし、その得意な分野を知っておく、持っておく必要は、ありそうです。
僕の得意な世界って、なんだろう?
黙って探すものなのかな、努力して作るものなのかな。