そんなこと考えたこともありませんでした

リスクを考えましょうと言う場面に出くわす。自らの仕事を顧みて、そこに潜むリスクを洗い出してみましょうと促す。

普通なら、○○なことが起きる、××になる…といった、ごく当たり前のことの2つ3つはすんなり出てくるだろう。意地の悪い方なら、隕石が負って来たら、地震が起きたらなどというリスクも引っ張り出すが、丁寧にあしらう。

 

だが時々、そうしたリスクを一つも洗い出せない人がいる。何が起きるのか想像できないという。いくら促しても、周辺状況を突っついてみても出てこない。

どうやら、決まった毎日、決まった日常に浸ってしまっているという職種があるようだ。

 

ごく当たり前に毎日行っている業務を洗い出し、そこで逐一突っ込んでみる。そんなことは起きないとか、そんな状況には陥らないと思い込んでいる様子が浮かび上がる。

 

でも、立場に絶対はないだろうし、状況に絶対もない。そして、そういう人は、ことが起きて初めて、あらどうしましょ?ということになる。

 

もしそうなったら?と、一度考えてみるだけで、日々のアクションが一つ変わる。一声かけるようになる。一つ確認するようになる。

そしてその一言が、何かにつながるミスや危険を防ぐ、大きな防波堤になる。