過去の経験値を元に値付けする

ある調べによると、子供のうち3人に2人は、親が知らない職業に就くらしい。

これが本当だとすると、そんな親が知らない職業の仕事内容、常識、価値観を、親の世代の価値観で判断されるというのは、それ自体がかなりの危険性が潜んでいると考えて間違いないだろう。

 

当然、親も学んでいるはず。だがとても現状すべてを理解できるわけもなく、仕事の中身、組織の中身、社会の川利用すべてを納得したうえで、子供以上に理解し解説し諭してくれる者などごくごく少数だろう。

 

とは言え、親の知見が全く無駄かと言えばそんなことはない。それなりに何年もこの世を渡ってきた経験に裏付けられた何かは、必ず役に立つ。

 

それはフレームワークだったりする。○○を始めるときにはここに気を付けた方がいいとか、△△の際にはこういう手続きが必要だろうとか、そうした過去の経験そのものではなく、そうした「やり方」を学ぶこと。まだまだこうした考え方ができる人が少ないし、すぐに理解するのも難しいのかもしれない。けれどこの利便性が分かった途端に、解ける物事、対処できる範囲が一気に広がったりする。

 

それは、過去の経験をもとに価値づけをするのではない。

それは、過去の経験をもとに、物事を進めていくやり方を模索する技術。

そしてそれは、先頭を走る際、前人未到のところを行かなければならない時には、必ず必要な技術。