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すっかり「オタク」という言葉も一般化し、市民権を得たとまでは言わないけれど、大人がアニメを見ていたとしても、大人が漫画を読んでいたとしても、別に不思議ではない、そんな時代になった。

 

昔から特撮、アニメ好きの私としては、大変喜ばしい時代。

 

あまり最近のモノを見比べるほどは見ていないけれど、それでも連綿と続いている作品もあるのは喜ばしい事。

一人の魅力あるヒーロー、ヒロインが主人公で、何でも悩み、解決するという時代もあったけれど、最近のモノは、メインをはる一人はいるものの、ヒーローもヒロインも、複数、それもチームを組んでいる場合が少なくない。

 

そう、一人では太刀打ちできない時代。一人じゃ辛すぎる時代なのかもしれない。

 

昔だって、主人公のそばには、頼れる相談役や、いざという時にサポートしてくれるサポーター、ご意見番などがいた。形の上ではヒーロー一人での活躍だったりもするけれど、周りが温かく見守っていた、そんな世界もあった。

 

それが今は、二人で、三人で、時には五人、七人といった大所帯で対決する、そんなチームも普通にある。

 

 

それなのになぜだろう?仕事の場面では、自分の特技を持てとは言うが、チームを作ろうという機運にはなかなか至らない。どちらかというと、自分の特技を相手に盗まれないようにする、そんな行動に走る人もいる。

 

そうすることによりどんどんと人は孤立化し、形の上では「チーム」に見えていたとしても、それは単なる「人の集まり」に過ぎない、そんな場合も少なくない。

 

それはそうした人々を操作する際には上からの力をふるいやすく、下々の者にとっては不利な状況であるにもかかわらず…。

 

チームに成りませんか?そうすれば、あなたの力と私の力を足すだけで、実は2より大きく、時には数倍の力を発揮できる。そんな場面だってたくさんあるはずで。

 

個々が強くなっていく、“その上で”チームに成ってほしいという思いを持っている人もいるんだろうけれど、それはメッセージとしてなかなか伝わっていない。まずチームに成らないか?その中で、互いに磨きあえることができれば、黙っていても個々が育ち始める。個の努力、責任を押し付けるというのは、やっぱりやり方としてうまくないと思っているんだけれど。