いつかは宴が終わるからこそ

楽しい時間はいつかは終わる。宴は「あっ、盛り上がり始めてる」とわかるころが一番楽しい瞬間。この先がまだある、続きがまだある。

 

明日になったらゴールだ、あと一時間でゴールだ。ちょっと楽しいとき、ちょっと成果が期待できるとき、終わるめどがついたときというのも楽しい。やっと報われるはず、これさえできれば完成のはず。

 

けれど世の中、そうそううまくいく話ばかりじゃない。

少なくとも、思った通りに作ってみた、けど…。とか、ゴールがどこだか見えやしない…でもやらなきゃ…みたいな、終わりのないゲーム、終わりのないマラソンを延々と走らされていることが少なくない。

 

最初っから、とりあえずのゴールを決めずに走ることほどつらいものはない。どんどん疲弊し、どんどん消耗する。

どこかで立ち止まるタイミングを作ること。これがとても大切なこと。たとえそれが失敗に至ったとしても、「そこでいったん終えること」にこそ意味がある。

 

いつまでも、成功するまでずっと走り続けるという戦略もなくはない。

ただし、それだけ体力が続く人には…という前提付きなのだが。