人、縁、つながり

私はすごいんだ、どうして認められないんだ、こんなにすばらしいのになぜ誰も私を見ないんだ…

こう思いながら日々悶々と過ごしていたり、場合によってはネット上にそれらの証を吐き出している人も少なくないだろう。
場合によってはそういうところで「発見され」て、そこから花咲く人ももちろんいるだろう。だが、本当に素晴らしい知識、知恵、技術、テクニック等々があったとしても、周りの人に「見つけられよう」としなければ、「発見され」なければ、それは存在していないに等しい。

 

ではどうすれば発見されるのか、それは裏を返せば「いかにして発見される機会を増やすか」という策を取り続けるしかない。

 

少なくとも子供のころには、学校で学ぶ。小学校中学校高校…と学ぶ場が与えられる。…が、ここは学ぶ場であると同時に発見される場でもある。それは音楽の才能かもしれないし、文章の才能かもしれない、スポーツの才能かもしれない、美術の才能かもしれない…。が、そうした教師や友人の目に触れる機会があることで、「あいつ、○○すげーな」ということになり、人々が噂しだす。
そう、この「人々」というアンプを使わなければ、一人で声高に叫んでいたところで誰も相手にしないことがほとんど。

だからこそ人とつながり、縁を持つ。声をかける、場合によってはすごいと言われる人にこちらからアタックしていく。より「声の大きいアンプ」に接触しに行くわけだ。

 

ごくごくまれに、「声の大きいアンプ」からこちらを見つけてくれることもあり得る。が、確率的には大変小さい。ならこちらから行けばいい。本当に「すごい」のなら、あたりに行けばいい。すごさはそこで理解されることだろう。
だが、「アンプ」によっては「プラグ形状」が合わないものもある。だから「形が合うアンプ」を探す必要がある。世間にはさまざまな「プラグ形状」があるので仕方ない。

 

金があれば、「これは合うでしょうか?」と次々と違う形状のプラグを、向こうから持ってきてくれることがあるが、お金がなければ、自分から形の合うプラグを買いにいかなければ一生、プラグ側から来てくれることはあり得ない。

 

自分から探しに行こう。自分がうまくあてはまるプラグ形状をもった人を。
一人で楽器を弾いているのも面白いかもしれないが、より多くの人に伝えるためには、つながるプラグを持ったアンプを手に入れ、ジャックインし、大音量で響かせる。