そして決定の時

仕組みを複雑にすれば、詳細な内容を事細かに集めることができる。しかしそれには集めるためのコストがかかる。

仕組みを簡単なままでいれば、詳細な状況/情報を集めることは難しい。しかし集めるコストは以前のままでOKだ。


この20年で、インターネット技術、データ分析技術があがり、大量の、しかし複雑な情報を収集したり、分析したりする技術が飛躍的に上がった。ただ、それが抜け漏れなく、さらに、重なりなく登録するということにおいて、まだまだ技術的未成熟な部分があり、それゆえに成りすましや、二重投稿といった内容が散見される。
しかし、もしもそれが解消の方向に向かえば、本来求めている、より多くの人からより詳細な情報を集め、その上で意見を反映すると言う社会が可能かもしれない。

 

賛成すべき状況ではないものの、それに反骨を示すべき対抗馬がいなければ、どこにも行き場のない票が生まれ、結果としてそれらは意味のない吹き溜まりに集まる。
反対を明確に示すことができないシステムでは、何をもってしてそれを提示すべきかで悩み、あきらめ、無気力になることもある。

結果としてそれが悪い方向へのスパイラルにならないために、それでも自分なりの抵抗を示す必要があるかもしれない。今日はそんな日かもしれない。