固執(ビジネスモデルなんて)

既にアベノミクスは失敗だ、いやまだまだなどと言われているのは置いておくとして、各社は各社で必死で成長を模索する。

今までの路線を捨て、華麗に転身する会社。今までの路線であっても、より正確に需要を見込んで、その中での新たな需要を掘り起こせる会社。やっぱり今までとあまり変わりなく、成果が出ていない会社。各社さまざま。

いや「会社」なんて大きな括りは、そうそう大きく動かしにくい…なんて思っている人もいらっしゃるかもしれない。しかし、世界は大きく変わる。テクノロジーが生活を大きく変革させている。
一時は大きな売り上げを上げていた、屋台骨をささえていた撮影フィルム事業も、いまやデジタルカメラの時代に入って、その売上高は極端に縮小しているのは言うまでもない。その流れをうまく察知して、次の事業に乗り換えられたF社。結果的にうまく転身できなかったC社。変化の決着は数年でついてしまう。

物事は変わっている、常に変わり続けている。
あまり詳しくはないけれど、たとえば秋葉原という街。戦後はラジオなどの電子部品の街だったんじゃないだろうか。ケーブルや抵抗、真空管、のちには電球や電気に必要な工作道具。
その後家電が生活を潤し始める。テレビ、クーラー、洗濯機。そうした物をより多く品ぞろえできる街。
やがて情報化の波が押し寄せる。ホビーとしてのマイコンポケコン、初期にはワープロが花盛り。各社がしのぎを削った。一時はNECが日本のコンピュータ業界を席巻したけれど、90年代に入りWindows95が出だすと、OSの時代に。
電気部品の時代からパソコン部品の時代に。抵抗やチップもあるけれど、メモリーやHDDが主流に。
同時に家庭用ゲーム機が花盛りに。ソニーセガマイクロソフト任天堂が強い時代もあったけれど。

そして今秋葉原はというと、確かにパソコンでもあるけれど、オタクの街ともいえる。エロもある。

街はこうして変わっていく。時代の変化に追い付けないものは、当然ながら店をたたむ。


だからこそ、「変わろう」としなきゃいけない。変わらなければビジネスから追い出させる。

私がその一つだと感じるのは、お客との関係性だ。
これまでならば売り切りでよかった、一期一会だった関係が、一度ではなく二度三度、リピーターになってもらうことを考える。
でも、それを真剣に考えているのか、いや形だけリピーターを増やすことを考えているのかは、結構透けて見えたりもする。

さーて、本当に変わろうとしているのは誰なのか。
本当に変われるのは誰なのか。