ポジションが上がるということは

日本ではそろそろ新入社員の入ってくる季節。ここ何十年か連綿とつながってきているけれど、昨今の転職が簡単にできる状況でこの慣行も変わってくる…のは、まだきっと先になるのかな。

 

新しい人が入って来るというのは、ビジネスとしてはそこそこに順調な状況。会社としても成長し、メンバーとしても成長が期待される。

 

これまで少人数のリーダーをしていた人も、これからは、チームの面倒を見る程度がもう少し人数が増えたり、「○○長」というタイトルがついたりする。

 

こうした自分のポジションが上がってくることで期待されるベーシックなことは、「自分事」だけを見ているのではなく、誰かの成長を促しながら、自分が成長していかなければならないと言う事。

そのためには、たぶん、自分での判定基準が必要であり、それを自分で乗り越えていかねばならない。

分かりやすいのは「社の長」、社長だろう。会社の目標を自分で掲げ、それを乗り越えて初めて株主から認められる。そうした大きな目標を部長に分割して託し、その目標をそれぞれの部の課長に託していく。が、その意識がない社員は、自分に「与えられた」目標を超える事だけで進んでしまいがちになる。

 

その超えるべき目標、ハードルを小さく設定することも可能だけれど、そうすれば結果的には成長の幅も小さくなる。簡単に超えられる可能性と引き換えに、成長が鈍化するリスクをとっている…ということを意識できているかどうか。

 

…とは別の、要するに「ほら、越えられなかった!減点!」という、減点法に対するリスクを大きくとっているのをよく見るのだけれど。