あさってに向いてなびく

たとえば陸上、短距離の選手は、瞬発力を鍛えるが、持久力はそれほどでも無い。

逆に、長距離の選手は持久力をしっかり鍛えるのが中心だろうけれど、瞬発力は短距離の選手ほどではない。

 

これほどわかりやすいわけ方ならいいのだけれど、スポーツにおいてすら、さて、そのスポーツは何を鍛えるべきか?ということをきちんと理解されてトレーニングされているか?と今一度見直してみてもいいのかもしれないと言う話を聞いた。

たとえば私が聞いた話では、剣道はどちらかと言えば「瞬発力」を必要とされているように見えるのに、「持久力」を鍛えるような走り込みなどの練習が多いのでは?という話だ。

 

その人に必要な力はなんなのか?もちろん、オールマイティーに必要な力を全員がまんべんなく身に着けられるに越したことはないけれど、これほど効率化を叫ばれているとするならば、本当に必要な知識を必要な人が身に着けられるようにトレーニングを考える必要があるのではないだろうか?

エンジニアが全員、本当に英語が必要なのか?いや、身に着けられれば良いに越したことはないのだが、それよりもより重要な、すぐにレベルアップしてもらわなければならない知識が本当に他にはないのか?などなど。

 

あっちでもやっている、こっちでもやっているからうちも、というのは、本当は考えていない結果に過ぎないのではないか。自らの方向性がきちんと見えていれば、自らに必要なものがきちんと判断できていれば、たとえ他人がやっていようと、自分たちはやる必要がないかもしれないし、その逆もあり得る。