「正しさ」は変わる

日本が戦争に負けて70年。

いろんな書物や歴史の証拠を集めるまでもなく、戦時中と戦後とでは、その情報内容がころりと変わったというのは、枚挙にいとまがない。

以前は正しいと思っていたことが、一夜にして覆る。

 

そこまで激しさはないにしても、それでも、時代によって「正しさ」は移り変わる。以前の技術では解明できておらず、思い込みでなされていたもの、表層に表れる現象だけでとらえていたものが、その中身が見えてくることで対処方法が変わったり。

 

正しいことは変わる。今この瞬間に正しいからと言って、未来永劫正しさが保証されるものではない。

 

とは言え、「今」正しいことは、多分、「明日」も正しいことが多いだろう。きっと「来週」においても正しそうだ。

でも、では「3年後」は?「10年後」は?というと、怪しいものがポツポツ。小学生中学生時代に習った、学んだあの知識は、自分たちの子供が学ぶころには、「えっ?」となっていることも。

 

正しさは変わる。だから、本当か?と今一度確認する癖があってもいいのかもしれない。まず確認。で、あぁやっぱりね、でいいではないか。

逆に、「えっ!」というものに気づけること。これこそ知的成長の瞬間ではないかと。

変わらないでいて欲しいという願望と、変わるかもしれないという事実と。信じるべきモノはなんなのか、真実を見つめ続けるためには何をすべきなのか。間違えるととんでもない事になりそうだ。