あの頃

高校時代のこの季節。あたらしいスタジャンを購入し、それをおろして学校にはじめて向かう。文化祭当日。寒いな。気温は?18度。なぜか鮮明に覚えている。何年も前の11月のあの日。

 

すでに今年も11月に入り、季節は知らぬ間に、でも着実に進む。昼間はまだしも、朝方会社へ向かう日々はもうかなり寒さを感じる。その気温も20度を割りはじめる。この季節になるとあの日の時代を思い出す。

あの頃描いていた未来はどんなものだったのか?今では思い出すこともできないけれど、けれど決して明るい未来ばかりを想像していたわけではなかったはずだ。

 

今、明るい未来をどのくらいいるんだろう?いくら努力しても、何か明るい見通しが見えてこなかったりもする。「今を維持できれば幸せ」そんな思いすら普通におきてもおかしくない状況。それは努力しないと言う事ではなく、ガンバッテ努力したところで、という未来。

 

でも、思いは招く。自分でこうしたいと考えれば、少なくとも方向性はそちらを向く。自分ごときが、と考えるのか、せめて自分くらいはと考えるのか。そういう人が一人でも増えることで、実は大きな力が動き始めたりする。

 

それをどう育むか、それを知らず知らずのうちにへし折ってはいないか?そんな意識すらなく、自分最適で回ろうとすると、結果的には暗く、深い方向に。

 

もし今、自分があの頃の年齢なら、何を考えるのか。どう行動するべきなのか。